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2017年9月10日 (日)

繁殖力

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先日のBSの番組に、イランのザグロス山脈が取り上げられていた。
イランというと中東の大国で、石油と砂漠の国というイメージである。
あまり水や緑があるような気がしないんだけど、じっさいにこの山脈も樹木のほとんどない禿山ばかりだった。
ところがこんな禿山の中にも、きれいな泉が湧いていて、清涼な水の流れる小川がある。
そこに小魚やサワガニが棲みついているのには感心した。

最新ニュースによると、地下300メートルのところに、酸素ならぬメタンをエネルギー源として生きる生物が発見されたとか。
ふつうの生命は酸素がないところでは生きられないから、これは地球がまだ酸素でおおわれるまえに誕生した、原始生命の可能性があると話題になっているけど、むずかしいことはさておいて。
地球上の生命はすべからく、こういうタフな生きものの子孫なのだから、ふさわしい環境さえあれば、ボウフラのように湧いても不思議じゃない。

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むかし中国のシルクロード、トルファンで、ベゼクリク千仏洞というものを見学に行ったとき、千仏洞から見下ろす谷間に小川が流れているのが見えた(添付した画像は2枚とも)。
なにか生きものはいないだろうかと、こういうときのわたしは法律や規則を破ることをなんとも思わない人間なのだ。
進入禁止の看板を無視して、谷間まで下りてみた。

小川の岸辺にはアシが茂っており、その中にたくさんのカエルがいた。
まわりは赤茶けた大地がどこまでも続く荒々しい砂漠地帯なので、トカゲならともかく、カエルというのはちと想像を絶するんだけど。
現地の人に訊くと、カエルの天敵のヘビもいるらしい。
そういえばトルファンあたりでは、たまに見渡すかぎりの砂漠を覆いつくすような洪水も起こるそうだ。
こんなもみくちゃにされそうな土地にも、生命は繁殖するのである。

北朝鮮が核ミサイルをぶっ放すと騒いでいるけど、水爆なんてつかの間の殺戮兵器だ。
見ていろ、1年後の爆心地にはたちまち生命が充ち溢れるに決まっている。
それが人間であるとはいわないけど。

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