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2017年10月25日 (水)

ビートルズ世代

Bea

また銀座の画廊で、幼なじみのカトー君の版画作品が見られるというので、急に思い立って出かけてきた。
31日までやっているそうだけど、この週末は用事があって行けそうもないから、急に思い立ったのである(場所はINOAC銀座並木通りギャラリー)。
ここに載せたのは彼の作品で、描かれた(彫られた)のはだれでも知ってるあのふたり。
カトー君は時代を超越したビートルズ・フリークなのである。

ビートルズの絵というと、わたしはエアブラシを使ったイラストで知られるアラン・オルドリッチという画家の「The Beatles Illustrated Lyrics」という画集を思い出す。
これはビートルズの歌の歌詞に、オルドリッチや他の画家のイラストをそえたもので、1969年の発売当時は世界的な話題になったものだった。

評判を聞いてわたしもさっそく銀座の洋書店イエナに駆け込んだ。
ありますかと訊くと、あるにはありますがという返事である。
煮え切らない理由は、入荷した本はすべて売り切れ、たまたま残っていたのが、見本として置いてあった、垢だらけのすり切れた本だったせいだった。
つぎの入荷を待てばいいのに、早く見たいという頑是ない事情から、わたしはそれを正規の値段で購入してしまった(2枚目の画像は、左が本の表紙で、右がオルドリッチ)。

Bt01

あれからン十年、その本もとっくに処分した。
まだパソコンも普及する以前の話で、いまならすべてのページをスキャンしておく手もあったものを。

調べてみたら、この画家は今年の2月に亡くなっていた。
ビートルズの主要メンバーもすでに2人が亡くなっているし、昭和は遠くなりにけりである。
いったいわたしたちの世代にとって、ビートルズとはなんだったのだろう。

ラジオからビートルズの歌が聴こえ始めたのが、60年代の初めごろで、これはわたしが中学生のころだから、わたしのこころの形成期におそろしいほどぴったりと一致している。
人間が食べたり走ったりという生きるすべを覚え、つぎの段階で精神的な成長に必要なものを吸収し始めるのが、小学生の後半から中学生にかけてだと思うからである。
そんなときにビートルズが登場するなんて、これは偶然だったのかと、わたしはいまでもときどき考えてしまうことがある。

現実のビートルズのメンバーはさておいて、観念的な意味での彼らが、さまざまな芸術を愛するこころを育て、人生をこのうえなく豊かなものにしてくれたことを、わたしは疑わない。
わたしは挫折し、カトー君は大成したけど、わたしたちの遺伝子には、まちがいなくビートルズのDNAが組み込まれているのだ。

Hello, Goodbye
こんにちは、さようなら。

わたしは自分と同じ年代の人に、そろそろ終活をしておいたほうがいいよといつも勧める。
首くくりの足を引っ張るようで、非常識といわれかねないけど、まだまだ元気だ、100歳まで生きなさいなんて、相手を励ますようなことはいわない。
人間だれしも身のまわりを整理して、やりたいことはすべてやり終えて、こころおきなくあの世に旅立つほうがいいに決まっている。
すでに功なり名を遂げたカトー君が、ビートルズを彫ろうと思い立ったのは、それが彼にとってやり残した最後の仕事だったからかもしれない。

A day in the life.
長い人生のなかの1日、それは明日かも知れないけど、お互いにその日を大切にしよう。

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コメント

Beatlesが日本に登場するのはアメリカ経由でしたので当然1964年2月9日以降です。酔いどれ君の高校生のころです。酔いどれ君が高校を卒業する年の元旦に中学のクラス会がありました。僕はマッシュルームカット(実際は伊賀の影丸風)でしたが、なんと酔いどれ君は純情可憐風の坊主頭でした。
 僕たちが中学生の時流行ってたのはアメリカンポップス(当時はジャズと言ってました。)です。最近ある事情で安部公房の「砂の女」を読みましたら「恋の片道切符」の事が出ていました。そう言う訳で今練習しています。今度またコンサートがあったらこの曲を歌ってみたいと思います。10月15日のコンサートではツイストアンドシャウトを歌って喉を嗄らして、3、4日痛くてたまりませんでした。このコンサートのお客様は75歳以上の人生の先輩方が対象でした。実はこの方々はビートルズ世代と言っても過言ではないでしょう。皆さん、みんな a day in the lifeを楽しんでいます。

投稿: 女音恋音 | 2017年10月27日 (金) 19時26分

メールアドレスの違い。lennonと@マークの間にドットはありません。
又、間違った情報や記憶は大変なミスの元になります。

投稿: 女音恋音 | 2017年10月30日 (月) 16時30分

着きました。

投稿: 女音恋音 | 2017年11月 1日 (水) 05時37分

これからもメールとコメントを使い分けましょう。
イヤらしくてぜったいに世間に公開できないものはメール、ひろく世間をののしる場合はコメントで。

投稿: 酔いどれ李白 | 2017年11月 1日 (水) 09時39分

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