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2017年11月26日 (日)

ハリウッドのセクハラ

Hw

ハリウッドがセクハラに揺れている。
アンジェリーナ・ジョリー、ナタリー・ポートマンみたいな女優さんまでが、あんなことをされた、こんなことをされたと叫んでいる。
新聞には、これまで女性の権利獲得などをうたってきた映画製作者の裏の顔に、リベラルの偽善だという声も。
しかし現実はなかなか建て前どおりにはいかないという意味で、これを書いてみた。

たとえばあなたが太ったオタクっぽい男だったとする。
当然ながら、美しい女性たちからまるで相手にされない。
それでもあなたは必死に努力して、金を儲け、映画を製作できるほどの実力を得た。
世間には映画スターになって有名になりたいという女性がゴマンといるのだ。
しかも女優をこころざすような娘はみんな美人に決まっている。
容姿の秀でたそういう女性たちが、あたしを映画に出してえ、女優にしてえと群がってきた場合、あなたならどうするだろう。

ああ、いいとも、ウヒヒと答えるのがふつうの男で、いや、わたしは演技力とまじめさで選ぶという男も、まあ、たまにはいるかもしれない。
しかしまじめで演技力もそなえた、しかしチャンスにめぐまれない役者の卵もゴマンといるのだ。
これでは選びようがないではないか。

わたしは若いころ、ある著名な劇団にささいなことで関わったことがある。
そこには若くてきれいな女優の卵がたくさんいたけど、その大半は無名のまま、おそらく家庭の主婦にでも収まったと思われる。
わたしが彼女らを世に出すことができるほどの実力者であれば、そうしてあげたかった(もちろんタダじゃない)。

ようするにハリウッドというところはそういうところなのだ。
一方に苦心惨憺してその地位に登りつめた、普通じゃ女に相手にされない醜男のプロデューサーがおり、一方になんとしても有名になりたい絶世の美女たちがいる。
こんな世界にモラルなんか期待するほうがおかしい。

だいたい今回の事件で騒いでいるのは、すでに有名になった女優ばかりじゃないか。
無名の新人がいるかぎりこうした問題はなくなりっこない。
文句があるなら女優なんかになろうとしなければいい。
リベラルの偽善だと騒ぐ人の中に、自分は清廉潔癖で、美人をまえにしてえこひいきすることはないといい切れる人がどれだけいるだろう。
いたとしたらそいつはゲイか男色家で、そういう男に媚びを売る男性でさえ、ハリウッドにはゴマンといるのだ。

添付した画像は内容と関係ありません、わたしの好みってだけで。

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