都会の人
むかし、いまとは別のアパートに住んでいたころ、玄関のわきにそれほど大きくないケヤキの木が生えていた。
建物のボロかくしになるし、都会の人間にとっては一服の清涼ということで、山奥の仙人にでもなったつもりでほうっておいた。
木はだんだん大きくなる。
大家さんは遠方に住んでいたから、近所のおばさんたちが、いちばん人のよさそうってことなのか、そのうちわたしに苦情をいうようになった。
木の葉が落ちて困るんだけどと。
なるほど、ケヤキだから秋になると落葉する。
わたしはもともと田舎者だから、樹木が落葉するのは当然と思っていた。
しかし都会の人にとって、落ち葉というのは迷惑そのものらしい。
おかげで何度か枝を剪定させられるはめになった。
こんなことを書いたのは前々項にコメントがついたせい。
コメンターはどうやら近所の住人のようだけど、わたしが環境の激変を悲しむのが気に入らないらしい。
やはりケヤキの葉っぱが、自分の家のまわりに降りつもるのがケシカランという都会人なのだろう。
そういう点じゃ、わたしのアパートくらい近所迷惑はなかったもんな。
でもこのコメンターのおかげで、吹けば飛ぶようなこのブログにも、友人以外の読者がいることがわかった。
ええ、時代錯誤の老害で悪うござんした。
今度こそブログが炎上して、アクセス数万になるんじゃないかと期待しておりますよ。
この記事では 「コメンター」 という言葉を使っているけど、あとで 「コメンティーター」 が正しいのではないかと思った。
で、調べてみたら、新しい言葉で 「コメンター」 というのもあるらしい(ウィキペディア)。
ここではコメンターのほうがふさわしい。
| 固定リンク | 0
コメント