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2018年3月22日 (木)

思い出

訃報が続き、おまけに今夜は春の長雨だ。
気が滅入るけど、もう新緑の季節は始まっているのだし、サクラも満を持して開花を待っている状態。
わたしが今年も満開のサクラをながめられるのはほぼ確実。

雨音を聞きながら、先に行った知り合いたちのことを思う。
残された人々のことを思う。
むかし、いちじ熱中した詩人たちのことを思う。
宮沢賢治、中原中也、田中冬二、伊東静雄などなど。

  如何にしばしば少年等は
  各自の小さい滑板(すべりいた)にのり
  彼の島を目指して滑り行つただらう
  あゝ わが祖父の物語!
  泥海ふかく溺れた児らは
  透明に 透明に
  無数なしやつぱに化身をしたと

これは「有明海の思ひ出」という伊東静雄の詩(部分)。
粉末になって、やがて土に同化する友人を悲しまない。
あなたは土から生まれたから土に返る。
彼のほうがほんのひと足、わたしより先に行ったというだけの話ではないか。

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