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2018年3月 1日 (木)

開発独裁

先日のウチの新聞には抑圧される中国の現状が報告されていた。
わりあい中国政府の方針に理解を示すわたしにも、自由の象徴だった上海の本屋が閉鎖されたなんて記事を読まされると、ちょっと行き過ぎじゃないかと思ってしまう。
このへんがむずかしいところだ。

今月のナショナル・ジオグラフィックに、中国の雲南省にある農地の俯瞰写真が出ていて、大地を埋めつくすようなビニールハウス群が写っていた。
このあたりは年間を通して暖かいので、市場で高値で取り引きできる野菜や果物が一年中穫れる。
おかげでビニールハウスのわきには、新築の農家がずらりと並ぶ。
農家が豊かになったおかげで、その恩恵は周辺の商店や輸送会社にもおよぶ。
毛沢東の時代には考えられない変化だ。

こうなるとまた嫌中主義者からは、漢族による収奪だという声がきこえてきそう。
しかしこれは、先にやった者や、目先のきく者の勝ちという資本主義の論理に忠実なだけで、これに文句をいうなら、格差社会のアメリカにも文句をいわないとおかしいのである。
でも日本を飛び越えてそんなアメリカ型社会になりつつある中国で、自由主義が抑圧される、これっておかしくないか。

中国政府にいわせれば、政治家が一生懸命やっているから、国全体が豊かになってるんだ。
政治家が太っていることも事実だろうけど、それでも全体が豊かになっていることも間違いがない。
その豊かさをコントロールするために、ある程度の抑圧は必要なんだということになる。

むずかしい。
中国は豊かになっており、ロシアもかってよりは豊かになっている。
もちろんどんな好景気でも文句をいう日本みたいな国もあるけど、なんだか後発で豊かになる国ってのは、みんな開発独裁の国ばかりじゃないかと思えてしまう。
そうなると、中国の好景気をみならって、東南アジアだとか中央アジアの小国群もみんな独裁を目指すようになる。
独裁者にとっては独裁をするいい口実ができたわけだ。

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