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2018年3月 4日 (日)

文サンの考え

文在寅大統領の北朝鮮への傾斜はますますひどくなる。
今朝の新聞では、国境で北への悪口をがなりたてていたスピーカーが、これまで金正恩と呼び捨てにしていたものを、最高指導者と改めたそうだ。
そのうち領袖さまとか、ご尊厳さまなんて言い方をするようになるかもしれない。
いったいどうして文サンは、奴隷帝国とまで称される北朝鮮が好きなのだろう。

あいつは北のスパイだ、北による赤化統一をめざしているんだとか、韓国でもいろんな噂が飛び交っているようだけど、それにしたってまともな神経の持ち主が、あんな飢餓と貧困と時代おくれのポンコツ国家と統一したがるだろうか。
なぜだろう、なぜだろうと疑問は増すばかりなので、ヒマな独居老人のわたしはそのへんを熟考してみた。
そしてわたしなりの答えを導き出してみた。
ことわっておくけど、これはわたしが勝手に捏造した答えで、文サンがこの通りのことを考えているとはかぎらない。

韓国にしてみれば、もはや通常兵器での戦争なら、単独でも北に負けるはずがないという自信がある。
コワイのは核やミサイルだけど、これは究極の防御兵器であって、北が先に使うことは考えられない。
ましてこちらが手をさしのべ、ゴマをすっていれば、そんなものを使うはずがない。
ヘタに米国や日本にその気になられちゃ迷惑だ。

そうやってつかずはなれずの平和統一をめざす。
それじゃ正恩クンの思うつぼ、やがて北に統一されて、韓国は一党独裁の社会主義国、いや、いまどき珍しい王朝制度の国になる。
そういう意見が大勢だけど、それはムリだ。
国力の差は歴然としているし、いまいったように、いうことを聞かなければぶっ放すぞと、韓国相手に核やミサイルを持ち出すわけにもいかない。
正恩クンにすれば延命のための資金を出させて、あとはひたすら貝の殻のなかにとじこもり、内側からカラ威張りすることぐらいしかできっこない。
統一が実現するとすれば、韓国が主導してやるほかはないだろう。
かっての東西ドイツが西側の主導で統一したように、北朝鮮が韓国に飲み込まれることはまちがいない。

文サンはこんな長期的戦略を考えているのではないか。
だとしたら彼もなかなかの策士だけど、たんなるずる賢いコウモリにしか見えないのが彼の欠点だ。
それに問題は、ICBMや核を持ったままの正恩クンを、アメリカがどこまで放置しておくかってことだな。

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