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2018年4月11日 (水)

今朝の朝刊

今朝のウチの新聞(朝日)の見出しに「『首相案件』文書作成認める」とある。
これだけ読むと、加計問題では首相がちょくせつ命令したように思う人が多いんじゃないか。
そう思わせるところがウチの新聞のあくどいところだけど、冷静に読めばまったく異なる解釈もできるのだ。
見出しの記事(1面トップだ)の中に、愛知県の中村知事の発言として、「岩盤規制」という言葉が出てくる。
いったいなんのことかと訊かれるまえに、ちょっとむかしの話を。

むかしは、たとえば交通違反などをすると、それっと近所の市会議員なんかに頼んでもみ消してもらうことがよくあった。
いまではそういうことはなくなったようだけど、つまり有力者に口利きをしてもらって、揉め事を解消させることが珍しくなかったのだ。

現代でも企業などが新しい事業を起こそうとすると、まず目障りなのが役所の種々の規制だ。
とかく役人というのは、簡単に認可すると沽券にかかわると思っているのか、すんなり認可してくれることがめったにないものなのだ。
こういうとき世事にたけた管理職なら、政治家に口利きをしてもらったほうが早いと考える。

愛知県はどうしても獣医学部を新設したい。
ところが役所のほうがなかなかウンといわない。
ここは総理大臣に陳情して、上からどやしつけてもらったほうが早い。
総理だって忙しいんだけど、地方の行政が欲しがっているなら、ましてパチンコ屋やラブホテルじゃないんだから、まあいいだろう、さっさと認可して上げなさいと役人の尻をひっぱたく。

中村知事のいう「国全体が岩盤規制を崩す動きをしていると受け止めた」という発言はこのことをいっているのだろう。
陳情の一つに応えたくらいで、国全体がと解釈されるのも困るけど、トップがこうしろという意思を示せば、たちまち、忖度までしてそれに従おうとするのも役人の習性だ。
加計学園の真相なんてこのていどのことではないか。
ウチの新聞の全紙を上げてのいちゃもんは、政治家を貶めるにはそれなり効果があったようだけど、まじめに仕事をしている政治家を、これで罪に落とせるとはとても思えない。
おとなりの韓国とちがって、日本では司法はちゃんと独立しているのだ。

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