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2018年5月22日 (火)

発掘

01

わたしの親戚で3月に訃報があったことはこのブログに書いたけど、先日の日曜日は、その親戚からお宝を見せるから帰ってこいといわれて、郷里までとんぼ返りをしてきた。
わたしの田舎ではそれなりの名家だった親戚なので、先祖伝来の書画骨董の類が多いと聞いていたから、好奇心がわたしをつき動かしたのである。
亡くなったわたしの母親によると、じっさいに江戸時代の絵師・谷文晁の掛け軸なんかがあったというし、探せばもっとめずらしいものが出てくるかもしれない。

なるほど。
大きな円筒形の金属容器にぐるぐると丸められた掛け軸が10数本。
1本1本を確認してみたけど、わたしのアテにならない審美眼でしても、あまり傑作とよべるものはなかった。
聞いてみると過去に他人に贈呈したものもあるそうで、めぼしいものはそのときに散逸したのかもしれない。
おまけに大切に扱われていたわけではないから、ほとんどの作品にシミや汚れが目立って、ちょっと売り物にはなりそうもない。

べつの場所から糸で綴じられた和本がたくさん出てきた。
漢文の本が多かったけど、読み書きの教科書として使われたものらしく、「十八史略」や「大日本史」など、奇書とはいえないものばかりだった。
むかしの人はこんなに勉強したのかと感心したものの、こちらも商品にするには粗末に扱われたものばかり。

それでもカビくさい本の中からわたしが拾い出したのは、まずポケット版サイズの「満州国全図」という本で、広げると大きくなる8枚の地図が折り込まれていた。
本の状態はまずまず。
ここに載せた画像は地図の一部を拡大したものだけど、佳木斯(ジャムス)という街が中心になっているのは、そこが亡くなったわたしの母親にゆかりのある地だから。
わたくしごとはさておいて、戦前の満州国に興味のある人には貴重なものではないか。
出版は昭和14年で、東京の伊林書店というところから発行されていた。

もうひとつは、これも文庫本より小さな本で、「支那事変・戦跡の栞(しおり)」という本。
内容は、支那事変のさいの日本軍の進軍ぶりと、あわせて途中で見た支那の風物を描写した、と前書きにある。
昭和13年の本にしては、生意気にも写真やイラスト、地図などが挿入されている。
本が小さいから活字も小さく、虫メガネでちらりと検分したかぎりでは、戦闘部分の記述は詳細で血なまぐさいけど、風物の部分もかなりくわしいから、紀行記として読んでもおもしろそう。

ほかにも表紙のとれた文芸誌などがあり、おさめられた有名作家の作品の中には、ヘタすると未発表の作品が眠っているかもしれない。
ということで、これからときどき、これらの本について書くことにする。
うん、いいヒマつぶしができた。

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