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2018年5月 6日 (日)

ロシアの事情

連休ボケなのか、認知症なのか、さっぱりブログを更新しようという意欲がわかないねえ。

ウチの新聞の日曜版に、月に1度か2度の頻度で織り込まれてくるGLOBEという特別紙面。
本紙に比べると頭に血がのぼる割合が少ないので、わたしもファンなんだけど、今朝のそれは「ロシアの流儀」という特集だ。
わたしもロシアには因縁浅からぬところがあるし(本気で受け取るなよ)、朝日新聞のスタンスでは、はたしてロシアをけなすのか、ほめるのか、そのへんに興味があってじっくりと読んでみた。

慰安婦問題みたいに、しろうとでもオカシイと思えるような書き方がしてないから、どうもスタンスがわかりにくい。
最初にいまモスクワで騒がれているゴミの放置問題が、プーチンの鶴のひと声で動いたと書いてある。
これはプーチンをほめる記事なのか。
しかし権力者こそが、地方行政や議会から権力を奪って、問題を生み出した張本人ではないか。
なぜ自分たちで運動を起こしたり、政治に参加したりしないのかと、GLOBEは訊く。
訊かれた人間は、議会や政治家は信用できないからと答える。

こういう国は少なくない。
アジア、アフリカ、東欧、中東、いや、世界中の大半の国で、政治家はロクなもんではないと理解するべきだ。
まわりを知れば知るほど、日本ほどまじめで不正の少ない政治家をかかえた国はないといえるくらいなのだ。

ロシアの役人の腐敗怠慢ぶりはプーチンの時代に始まったわけじゃない。
動かない官僚や役人を動かすために、プーチンは自らテレビに出て、彼らをどなりつける必要があった。
するとしぶしぶながら役人たちが動く。
万事がこんな調子で、プーチンに早く辞めてもらいたいと考える立場の人間も多いことだろう。
日本のように、権力者が命令するまえに、忖度して仕事を進めるような気の利いた(利きすぎた)役人のいる国は少ないのだ。

つづいて、世界を敵にまわしていいのかという主旨の記事がある。
ロシアによるクリミア半島の併合が問題視されているけど、このGLOBEの記事を読むだけでも、そのへんの事情はわかる。
相思相愛の夫婦の一方が裏切った。
それなら結納金あるいは持参金を返せといったところ。
夫婦以外の他人が口をはさむ問題ではないような気がする。
クリミヤ半島にかぎらないけど、ロシアをかってのソ連と同列にみなし、警戒する人が多すぎる。
でも彼らが覇権主義時代と同じ動機で他国を侵略できるものか、そういう時代がもういちど来るのなら見てみたいや。

この記事の終わりのほうに、ロシアに自由はありますかという質問がある。
そして、自由はある、ただし政治や社会に関わろうとしないかぎりはというオチがつく。
ウチの新聞のいいたいことはこれに集約されているのかもしれないけど、つまりプーチンの政権を非難したいのかもしれないけど、政治の足をひっぱるばかりのどこかの新聞を見つめてきたわたしは、またへそまがり的考えにとらわれてしまう。
やかましい、ゴタゴタいわずにおれについて来いという大統領がいたからこそ、ロシアは自由を得られたってこともあるんじゃないか。
こういう大統領がいなかったら、なにも決まらない、決められない、新興財閥に牛耳られて国内は混乱し、ブラジルやメキシコのような麻薬社会になっていた可能性もあると、わたしは考えている。

権力者が贅沢や身内のひいきばかりするような人間でないかぎり、できるだけ長く権力の座にあることはわるいことではない。
今日のニュースでも、プーチンの長期政権にイヤ気がさしたデモ隊が暴れているようだけど、プーチンをやめさせて彼らはいったい誰を後釜に据えようってのか。
せっかくマシな手が来ているのに、カードを替えれば、世界の政治家の現状からして、いまより悪い手が来る可能性のほうが高いだろう。
いちばん大切なのは、彼の登場するまえとあとでは、どっちが国民が幸せかということだ。

GLOBEの記事の最後は論説委員の、自由と安定は二律背反しないはずだという文章でしめくくられる。
アンタにいわれたくないと思ってしまう。
しないはずだというのは、仮定の理想論で、政策とは無縁の自由勝手な発言のおかげで、いつまでもすったもんだしている日本という国がじっさいにあるではないか。

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