今朝の新聞
今朝の新聞に、自分の作った俳句が公民館だよりに載らないのがケシカランという女性の記事。
なんでも彼女の作った 「梅雨空に 『9条守れ』 の女性デモ」 という句が、政治的なプロパガンダの恐れアリということで、掲載してもらえなかったんだそうだ。
作者は1940年生まれのおばあさんで、空襲の惨劇をいまでもおぼえており、平和への素朴な思いを句にこめたとある。
しかし 「9条守れ」 なんて言葉を二重のカギカッコつきで入れたら、どうみてもウチの新聞の代弁者みたくなってしまうと考えなかったのだろうか。
だいたい 「守れ」 を 「変えろ」 と、ほんのわずかの変更で、まったく意味が変わってしまう句のどこがいいのか。
この句が秀作に選ばれたそうだけど、どうも20人ばかりの互選方式の句会だったようである。
互選というのは、集まったメンバーたちがお互いの作った作品を批評しあうもので、特別な講師でも招いたのならともかく、ふつうは大騒ぎするほど箔がつくものではない。
そのていどの句を載せろ載せないと裁判沙汰にしていたら、そっちのほうがよっぽど異常である。
五七五のかぎられた言葉だけで、いかに巧みに情景を表現するかが俳句の妙だ。
ここはひとつ、わたしならこうするという見本を示すことにしよう。
まずゆううつな梅雨空と、はなやかな女性デモを対比させるなら
梅雨空に黄色い声の女性デモ
梅雨空にそこだけ華やか女性デモ
梅雨空に揃いのファッション女性デモ
梅雨空におばさんばかりの女性デモ
梅雨空にしゃもじのめだつ女性デモ
梅雨空にエプロン姿の女性デモ
いや、米よこせのデモじゃないんだから、しゃもじやエプロン姿は古いか。
ひょっとすると赤旗あたりに扇動された女性たちかもしれないから、その場合は
梅雨空に動員された女性デモ
梅雨空に首相やめろと女性デモ
梅雨空に改憲反対女性デモ
梅雨空になにがなんでも女性デモ
この最後の句なんか、信じこんだらとまらない女性の性格をよくあらわしていると自画自賛。
もうすこし最近のデモならば
梅雨空にセクハラ叫ぶ女性デモ
というふうになりそう。
こんな調子でいくらでも作れてしまうけど、いくら連休中のヒマつぶしだとしても、キリがないからもうやめる。
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