今日の夕刊
今日の夕刊は読みどころが多い。
社会面に「戦時下の上海 幻の雑誌」だって。
執筆者に井伏鱒二や壺井栄、武田泰淳、佐藤春夫らの名のある、大戦中の日本語雑誌が発見されたのだそうだ。
わたしは上海というノスタルジーを感じさせる街が好きで、都合14回も行った人間だから、戦争中の雰囲気を知るためにも、これは読んでみたい。
となりのほうに奈良時代の借金事情という記事もある。
おどろくのはこの時代にも、480日で100%を超えてはならないという、金利の上限を定める法令があったこと。
当時の中国や韓国では(その他のアジア各国でも)法律などあってなきごとしだったのに、やっぱり日本はむかしから法治国家だったのねと感心してしまう。
文芸欄では、本物はジブリの宮崎駿みたいだった池澤夏樹さんが、沖縄の地位協定について、沖縄では米軍がやりたい放題だけど、ドイツやイタリアでは違うと、かっての三国同盟の仲間のその後について書いている。
どうして違うとかとわたしも興味を持ったけど、ドイツはすでに海外派遣もできる自前の軍隊を持ち、しかもヨーロッパにはNATOという強力な同盟軍がある。
まわりに味方が少なく、武力が禁止では、頼れるものはアメリカしかいない日本とはだいぶ状況が違うということぐらい、わたしでも思いついた。
そのほかギターの老舗のギブソンが破綻したとか、104歳の豪州の科学者が安楽死を決断したとか、米国の首席補佐官が大統領のことをバカ呼ばわりしたとか、世相をクールに読み解くわたしには興味深い記事ばかりだ。
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