欲しい
若いころのわたしは、欲しいものがあると、多少無理しても買ってしまう主義。
たとえばというわけで、ビデオカメラを例にあげると、そのころはやりたいことがたくさんあり、撮りたいものもたくさんあった。
山に登る、海に潜る、温泉に行く、海外旅行に行く、オートバイに乗る、四駆でドライブする、他人の結婚式に参加する、頼まれて野球やカラオケを撮影する、そんなふうになんでもかんでも記録したいと思ったものだ。
だからカメラを買ってから目的を考えても遅くはなかった。
鈍牛みたいなおまえでもバイクに乗れるのかという失敬なやつがいたので、その証拠写真を貼っておくことにする。
これは40年もまえの写真で、けっしてカッコつけるほど上手なライダーじゃなかったけどね。
しかし最近はトシだからなあ。
じつは昨日、街へ出てGoProを見てきたんだけどね。
いま世界的に大流行の、小さなアクションカメラというやつだ。
マッチ箱みたいなサイズなのに、最新のそれは4K画質だそうで、大きなテレビで見てもひじょうにきれい。
うーん、欲しいなあと悩んでしまう。
でもいまのわたしは慎重だ。
YouTubeなんかには、これで撮った映像がゴマンと上がっているけど、最近のわたしはバイクも四駆も売り飛ばしたし、ずっとむかしにスキー道具もダイビング用品も処分したし、旅行ももう半年も出かけてないし、ようするに映像にしたいと思うようなことをみんな止めちまったんで、これではこのカメラの能力を発揮できんわ。
ドローンこみでなんぼという値段は魅力的だったけど、うちの近所じゃそんなもの飛ばす場所もないしねえ。
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