未来の構図
日本人にとってはあまりおもしろくないだろうけど、いま韓国では統一地方選挙が終わったばかりで、文在寅大統領の与党が大勝利だそうだ。
文サンというと、自分の兄弟身内まで抹殺するような、あの非人道国家の北朝鮮と仲良くしようという人である。
そんな政治家の政党が躍進するなんて、いったいあの国の人はなにを考えているのかと、日本人なら不思議に思ってしまう。
てもまあ、ここはまた相手の立場で考えてみよう。
つまり韓国人にとっては、分断された国家の統合がそれだけ悲願であるということではないか。
北朝鮮と統合したら共産主義化するとか、古くさい王朝制度の国になってしまうとか、外野がいろいろやかましいけど、現実的にはいまの北に武力侵攻の力はないし、統合するなら韓国が主体になるだろうと、わたしでさえ思っているくらいだ。
平和的に統合がすすめば、北は韓国に飲み込まれ、民主的な選挙が行われれ、正恩クンは失脚、でなくてもそのうち糖尿かなんかでポックリいくだろう。
韓国人はそう考えて、宥和政策をとる文サンを熱狂的に支持しているのではないか。
かりにそんなかたちで朝鮮半島の統合がなった場合、日本はどうすべきか。
ま、あまり心配することはないだろう。
統合後にはどうしたって日本の支援が必要になるだろうし、それがきっかけになって、日韓の雪解けもすすむかもしれない。
そうでなくても、地球上にはいまのヨーロッパの国々のように、本心では相手のことをこころよく思ってないくせに、表面的には仲良くしている国がいくらでもある。
当分はそんなふうな関係で推移するんじゃないか。
ひとつだけ異なるファクターがある。
韓国主体の統合をおもしろく思わない中国の対応だ。
北が韓国に飲み込まれるなら、統合後の朝鮮半島全体を、さらに自分たちが飲み込んでしまおうと考えてもおかしくない。
いや、べつに戦車と人民軍を派遣する必要はないのだ。
いまでさえ韓国は経済的に中国に依存するところが大きい。
韓国にできることは中国にもできるということで、サムスンのような製造業はますます衰退するだけだから、けっきょくのところ、韓国の未来は中国の下請け国でしかないだろう。
この場合は日本はどうすべきか。
中国の横暴はますますひどくなりそうな気がするけど、まあ、いろんな国をかかえこんじゃって、いつ背後から叩かれるかわからんから、あちらものんびり侵略戦争なんかやっとられんはず。
いざとなったら、いまの北朝鮮の正恩クンみたいに、日本も核やミサイルを持って、くるなら来いと開きなおる手もある。
日本は話せばわかる先進国グループの傘の下で、つねに科学技術の最先端に立ち、マスコミのフェイクに踊らされないようにして、わが道をつき進むしかない。
なんだか百年も2百年もまえの、極東の地図を見ているようだけど、いまんとこ、これ以外の結果を思いつきませんワ。
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