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2018年7月10日 (火)

バディーブリージング

タイの洞窟閉じ込め事件は、マスコミは大変そうなことをいってるけど、それは失敗するわけにいかないから慎重になっているだけで、現実はそんなに大騒ぎするほどのもんじゃなさそうだ。
ダイビングに思い入れを持っているわたしは、タイの事件をその道のプロたちにおまかせして、またそれに凝っていた当時の思い出を語ってしまう。

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まだ必ずしもライセンスの必要ではない時代だったので、当初のわたしたちは無免許で潜り始めたんだけど、だんだんその必要を感じてきて、顔なじみになっていたショップでライセンスを取得することにした。
取得するためには講習を受けなければならない。

ここでわたしたちはバディブリージングということを教わった。
これは水中で空気ボンベがカラになった場合、他人のボンベをふたりで共用して、具体的にはひとつのマウスピースを交互にくわえて、なんとかしのぐ方法である。
未経験者にはむずかしそうに思えるかもしれないけど、水中でマウスピースやマスク、果てはボンベをはずすこともたまにあることだから、ベテランダイバーにはそんなに大変なことでもない。
わたしの仲間には、前夜に大酒をくらって、翌日のダイビングで苦しかったものだから、海底にボンベをおっぽり出して帰ってきたのがいる(あとで全員で探しに行った)。
バディブリージングのような間接キッスは、わたしたちは男ばかりで、気色わるいということでいちどもやったことがなかった。
ほんと、いいかげんなダイバーだったよな。

今回のタイの事件の救出劇はバディブリージングの応用ともいえる。
なんにせよ、熟練のダイバーが関わっていることだ。
うまくいけば、今日の夜までに全員救出ということになっているかも知れない。

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