途上国の闇
ラオスで韓国企業が作っていたダムが決壊して、それみたことかとネトウヨ、嫌韓家などが大喜びだ。
いくら韓国の技術が日本より劣っているとはいえ、現代の技術で作ったダムがそんなにかんたんに壊れるだろうか。
このへんを深読みすると、東南アジアにおけるインフラ整備の闇が浮かび上がってくるような気がする。
ようするに韓国にもラオスにも、贈賄や収賄でふところをうるおそうという人間が、ダム建設を一攫千金の好機ととらえ、ゴキブリのようにむらがったってことじゃないか。
ダムなんかどうでもいい、それより金だ、金だを要求した人間は、ラオスの側にもたくさんいたに違いない。
困ったもんだの韓国も、もともとそういうことがキライじゃないし、相手がそういうなら遠慮はいらないと、大盤振る舞いで建設費を賄賂の方にまわしたんだろう。
いまは怒り狂ったそぶりのラオスだけど、真相をあきらかにされちゃ困る政治家、官僚は少なくないと思われる。
こんなラオスで日本企業もダムを建設中だ。
しかし日本は発展途上国でインフラを整備する場合、こんなこともあり得ると最初から心得ており、イヤならお止めなさいといえるだけの技術の裏付けがあるし、いっしょになって建設費をちょろまかそうという悪どい建設会社もなかったってことじゃないか。
さすがはアジア、アフリカで、凶悪な政治家や役人相手に、長年協力経験のある日本だ(ほめすぎか)。
であるから、この問題はもうすこし長いスパンで見る必要がある。
ラオスが本気で韓国に損害賠償を請求するか、韓国がほんとのところを暴露するぞと逆襲するか、それとも両方が口裏を合わせてうやむやになるか。
わたしは最後がいちばん可能性がありそうな気がするんだけど。
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