« イランの娘 | トップページ | 暑さは気から »

2018年7月18日 (水)

ヘタな鉄砲も

夜中にテレビを観たら、ホモ・サピエンスがどうやって日本に到達したか、それを立証するなんて番組をやっていた。
どこかの学者チームがアシの舟を編んで、実際にそれで海に乗り出し、与那国島から石垣島まで航海が可能かどうかなんてことを調べたらしい。
他人が調べたことにいちゃもんをつけても始まらないけど、そんな実験をしなくても結果は最初からわかっていた。

だいたい実験班はたった1隻の舟でチャレンジしているけど、ホモ・サピエンスにとっては、無数の舟で、そのうちの1隻でも日本に到着すればいいという考えでやっていたはずである。
1隻の舟では成功の確率が1パーセントだとしても、成功するまであとからあとから舟を出していれば、いつか目的地に到達することは確実だろう。
沖縄で紛失したカメラが、3年後に台湾で発見されたってこともある。
海流に通じた民族にとって、まったくムチャな試みではなかったはずだ。

人間にかぎらず、すべての生きものはそうやって勢力範囲を拡大してきたのである。
無数の精子のうちの、たったひとつが卵子に到着しただけで、人間はそこに存在するのだ。
壮大なムダのように思えるけど、ホモ・サピエンスの時代には、人権や生命尊重という考えはなかっただろうし、外に向かって広がりたいという欲求につき動かされて、彼らには時間と人間資源はいくらでもあったのだから。

|

« イランの娘 | トップページ | 暑さは気から »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヘタな鉄砲も:

« イランの娘 | トップページ | 暑さは気から »