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2018年8月23日 (木)

ホンドー

Jp09

また映画の話題で、先日テレビ放映された「ホンドー」という西部劇。
主演がジョン・ウェインだけど、あまり聞いたことのない映画だから、念のため録画してみた。
でもなんとなくいやな予感。
彼の映画で傑作と呼べるのは「駅馬車」や「赤い河」、「リオ・ブラボー」、「騎兵隊」あたりで、それ以降となるとマンネリという言葉がぴったりの作品が多い。
だからわたしは、ひとりの俳優の生涯のうちに、西部劇の隆盛から衰退までを体現した役者と、皮肉をこめて彼のことを呼ぶ。

ただ録画した映画の冒頭部分を観てみたら、アパッチの酋長がなかなかものわかりのいい人物として描かれていた。
これはひょっとすると、白人至上主義ではなく、アメリカ・インディアンを公平な見方で描いた映画かと思い、調べてみたら製作されたのは1953年になっていた。
ジョン・フォードがインディアンを、あまりに悪役として描きすぎたと反省の意味をこめて、「シャイアン」を作ったのは1964年だから、「ホンドー」の時代には、まだインディアンを被害者とするムーヴメントは起きてなかったと思う。

案の定、観ているうちにボロが出て、内容は通俗すぎて鼻持ちならないものになった。
アパッチは頼りない連中ばかりで、ものわかりのいい酋長、ものわかりのよくない後継ぎの酋長、獰猛なはずの飼い犬、これらはみんなあっけなく死んでしまう。
テレビ番組の「ガンスモーク」に出ていたジェームス・アーネスが、こすっからい白人の仇役で出ていたけど、彼もなにもしないうちに終わっちゃうし。
けっきょくジョン・ウェイン映画によくあるような、白人以外はその他大勢というレイシスト映画だった。

わたしがこの映画を録画しようと思った理由はもうひとつあって、このブログで「渇いた太陽」という映画について書いたとき、観ているだけでタノシイ年増女優と評価した、ジェラルディン・ペイジという女優さんがヒロインだったこと。
あのときの女優が、今度はどんな顔をして西部劇に出てくるのかと興味があったんだけど(じっさいにはこっちの映画のほうが古い)、彼女の役割も荒野で家庭を守るしっかり者の主婦という、よくあるパターンだった。
ウェインとのラブシーンも野暮ったいし、わたしの好きな女優さんだけど、この映画については残念な結果。

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