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2018年8月 5日 (日)

日本の味覚

Ws01

YouTubeなんかを見ていると、日本の食べ物の美味しさに感動している外国人が多いのにびっくりする。
おまえら、いままで何を食ってたんだといいたくなるワ。

日本の食文化がほめられるのはわるい気がしないけど、それがあまり世界に広まるのも困ったもんだ。
中国なんかむかしはマグロを食べなかったのに、その味に目覚めて、なにしろあちらは14億だから、こうなると資源の奪い合いで、マグロが値上がりするのも当然だ。
ウシやブタが禁忌という国はあっても、マグロを食べていけないという宗教はないから、寿司や刺身の味を、ヒンズー教徒やイスラム教徒が知ったら・・・・
そういうものの好きなわたしはおもわず戦慄してしまう。

こんな問題で頭を悩ませているうち、ふと気がついたこと。
世界の3大料理というものがあって、おおむねフランス料理、中国料理、そしてケンカにならないように、ヨーロッパとアジアの中間にあるトルコの料理ということになっているらしい。
美女と美食は権力者のもとに集まるのがフツーだから、ルイ王朝や唐王朝、オスマントルコなどの長い王朝が続いた国に、美味しい料理が発達するのは当然といっていい。

ところが日本だ。
日本だって徳川幕府が長く続いたけど、これが世界でもめずらしい質素倹約を旨とする政権で、とてもじゃないが世界に誇りうる宮廷料理なんか発展しようがなかった。
考えてみると、寿司にしても刺身にしても、オデン、蕎麦、テンプラ、タコ焼きにしても、日本の美味しいものというのは、ほとんどが庶民のあいだで発達したものばかりではないか。
それがいまや世界中の観光客をひきつける。
こんなふうに庶民が自分たちの食べ物を、国の代表的味覚にかつぎあげた国がほかにあるだろうか。
うん、日本の庶民の繊細さはこういうところにもあらわれているな。

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