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2018年8月14日 (火)

今朝の新聞

今朝のウチの新聞の社説に、「都市爆撃の貴重なあかし」という文章がある。
なんでも日本各地にあるお城のうち、江戸時代の姿のまま残るものは、12しかないのだそうだ。
これは大戦中に爆撃の標的にされたからとかなんとか。
焼けた城のいくつかは、戦後コンクリートで再建されたけど、それがどんな運命をたどったか、戦時の記憶を伝える場所にしてほしいという記事だった。
それを読んでまたちょっと朝日新聞のダブルスタンダードのようなものを感じた。

すこしまえに、どこかのお城を復旧するのに、もともとのかたちに忠実に復旧するか、バリアフリーや手すりの完備した現代的なかたちで復旧するかという論争があった。
城の設計図が残っていたから、管轄する市ではもとどおりに復元することを計画したらしいけど、ウチの新聞はおもむろにあたりを見まわし、行政がオリジナルにこだわっているのをみるや、たちまち身障者の味方になるのである。
とりあえずどっちにつくかという問題で、朝日新聞は、政府や行政がどちらについているかを判断材料にするのだ。
そして政府が右といったら左、行政が左といったら右を支持するに決まっているのである。

しかし、考えてもみよ。
身障者の便宜を図るというと聞こえはいいけど、それでは身障者はどうしてその城に登りたがるのか。
その城が歴史的に貴重なものであり、本来の城のかたちを残しためずらしい名所旧蹟だからじゃないのか。
むかしからのかたちをしたお城がまずあって、だから登りたいというならわかる。
城があるまえから、身障者にでも登れるようにしろと要求するなら、スカイツリーに上るのといっしょで、べつにその城でなくてもいい。

わたしが身障者なら、石垣から天守まで可能なかぎりオリジナルの様式を復元してもらって、登ることはそのあとで考える。
最近は古都などで人力車が人気だ。
体育会系に職を斡旋するというつもりで、なんなら古いままのお城に、箱根の雲助を模した駕籠かきを配置したっていいではないか。
新人の訓練に最適だということで、大学の山岳部もボランティアで参加するかもしれない。

そんな論争はさておいても、ふだんから芸術や文化の後援者を自負する朝日新聞は、ここでは政治に関係なく、もともとのかたちのままの城にこだわるべきであった。

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