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2018年8月26日 (日)

人間の運命の2

Nan01

前項で戦犯として処刑されたふたりの憲兵について触れた。
彼らについて調べたとき、やはり処刑されたほかの戦犯についても知ったけど、そんな中に南京で百人斬りの競争をしたってことで、終戦後に死刑になった3人の軍人がいた。
これは日中戦争で南京が陥落する直前のころ、日本の軍人が日本刀で中国人を何人殺せるか競争をしたという、当時の東京日日新聞の記事にもとづいている。
そもそもはマスコミがでっち上げた事件らしいけど、これが南京虐殺の有力な証拠とされたこともあって、いまでも虐殺を否定する派と肯定する派で論争になっているようだ。

いくら達人でも日本刀で百人は斬れないというのが否定派の主張で、わたしもそう思うけど、真偽のほどはともかく、そんな新聞記事で有名になったのが当人たちの不運だった。
じっさいに斬ったのはせいぜい3、4人だと言い張っても、だから死刑を免れるってわけにはいかなかっただろう。
ぜんぜん身に覚えがないなら、新聞に載った時点で抗議をするべきだけど、そのころはまだ日本が負けるなんてだれも思ってなかったから、彼らは英雄きどりでいたかもしれない。
そんな報道をおもしろがって読んでいた国民にも問題がある。

Nan02

前項で書いたふたりの憲兵が、軍服を着たまま銃殺されたのに比べ、百人斬りのほうは民間人の服装のまま処刑されている。
処刑まえに3人がタバコを吸っている写真を見ると、なにいっても無駄だったなあ、さっさと殺されようぜと、たんたんとしているようにみえる。
これも人間の運命だ。
あの戦争で死んだ何百万もの人間のことを考えれば、70年もあとのわたしたちが、真実はどっちだなんてごちゃごちゃいっても仕方がない。
こういうことを教訓にして、というのは簡単だけど、わたしたちの運命がどこで、なにが原因で狂うか、わかる人間などいやしないのだ。

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