高校野球
高校野球がやっと終わった。
それにぜんぜん関心のない当方としてはどうでもいことだけど、今期の大会で金足農高の投手が投げた球数が881球だそうだ。
外国でもあきれられていたけど、これでは甲子園残酷物語だ。
いま世間でスポーツの不祥事が相次いでいるのは、こういう勝つために無理を承知でという意識に原因があるのではないか。
アメリカなんか選手の人権がよく守られているから、ダルビッシュでも大谷でも、ちょっと肩がイタイといったら、すぐ故障者入りだ。
大新聞の意向を怖れて、著名なスポーツ評論家でさえ口をつぐんでいるけど、選手の投球数をなぜ制限しないのだろう。
いまの甲子園では、監督はみずからのクビがかっている試合で、選手の体調を気遣っている余裕がない。
なにがなんでも勝たにゃいかんというのがチームに課せられた使命では、また太平洋戦争末期のような精神論が出てくるのではないかと心配だ。
長く続いたものはかならず腐敗するのが現代の日本だから、こういうときこそ、リベラル新聞が是正を求めなければいけないのに、ウチの新聞がゼッタイにそんなことをするはずがない。
今日の新聞の1面トップが高校野球なのを見てもわかるように、高校野球は落ち目の朝日新聞のドル箱だし、いまや日本中が地域ナショナリズムに熱狂する国民あげての恒例行事なのだ。
理性を保っているのはわたしのブログだけで、それは当然のごとく、世間の慣習というポピュリズムに粉砕されるのである。
この記事を書いた後でヤフーニュースをのぞいたら、桑田真澄さんを始めとして、これを問題視する関係者は多いようである。
肝心の朝日新聞のスタンスがわからないけど、来期あたりから制限がかかることになるかもで、これはまあいいことだ。
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