朱旭さん
今朝の新聞の訃報欄に朱旭さんの名前が。
小さいながらも写真つきだったので、わたしはすぐにこの人がわかった。
むかし中国語の勉強をしているころ、NHKの中国語講座でひょうひょうとした演技をみせていたおじいさんである。
この人はその後、日中共同制作の「大地の子」というドラマでも重要な役を演じていたけど、あいにくわたしは日本のそういう番組にはあまり興味がないので、へえ、あのおじいさんかと思ったていど。
ところがさらにそのあと、この人は中国映画の「變臉(へんめん)」という作品で、みたびわたしのまえに姿をあらわした。
はずかしいけどこれが、見終わったあと、大のおとなのわたしに涙ぼろぼろという感動作だったので、朱旭さんは忘れたくても忘れられない存在になってしまった。
わたしはいまでもときどき、大陸中国を旅していたころのことを思い出すけど、朱旭さんと、彼に(後継ぎのつもりで)買われた薄幸の少女のことも、そのたびに思い出してしまう。
もちろん彼らは映画のなかの架空の人物なんだけどね。
| 固定リンク | 0
「壮絶の映画人生」カテゴリの記事
- ケイン号の叛乱(2024.04.28)
- 復讐の荒野(2023.12.10)
- エルマー・ガントリー(2022.09.24)
- 地獄の黙示録(2022.09.21)
- 観ました(2022.02.07)
コメント