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2018年9月 4日 (火)

新しい展望

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自称ナチュラリストの当方としては、日本に残された最後の秘境というべき西表島が恋しい。
あの干潟の軍隊ガニ(ミナミコメツキガニ)の群れが恋しい。
トイレのなかにまで入りこんでくるヤドカリが恋しい。
しかしもはや登山もダイビングも縁遠いものになって、秘境はますます遠ざかる一方だ。
そんな嘆きのわたしだけど、テレビを観ていて、あらたな展望が。

わたしはBSの 「ワイルドライフ」 という番組が好きで、欠かさず観ているんだけど、最近のカメラの性能向上には目を見張るものがある。
昨晩のそれには屋久島のコブシメという大きなイカが出てきた。
わたしは若いころ、初めて西表島に行って、せいぜい背丈ほどの深さの海中でこいつを見たことがある。
珍しいものを見たというより、美味しそうだなというのが最初の印象。
ヤリイカやスルメイカのようなスリムな体型ではなく、見るからに肉厚の、丸太ん棒みたいなイカだったもので。

そんなことはどうでもいい。
ここで問題にしているのは、カメラや撮影技術のことだ。
海の中で、2、3センチの コブシメの赤ちゃんにぴたりとピントを合わせる。
わたしもやってみたいけど、無理だろうな。
もはや機材にしても撮影技術にしても、しろうとが関われる域を超えている。
つまり、新たな展望というのはこのことだ。

わたしにはできなくても、テレビ番組が、わたしのやりたことを完璧にやってくれてるではないか。
いちいち西表島まで行かなくても、コブシメのクローズアップ、産卵するサンゴのアップ、ハタの口のなかを掃除する小さなエビのアップ、ゴマモンガラの究極のアップ(海中に設置してあったカメラをこいつがくわえてしまうのだ)、その他のめずらしい動物のアップなど、わたしには撮れそうもない生きものの生態を、美しい精緻な画像で見せてくれるのだから、部屋に寝っころがってテレビを観ていれば、むだな金を使わないですむということである。

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