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2018年10月26日 (金)

またまた純平さん

もう純平さんのことは書かないことにしようと思っていたけど、今朝の新聞を読んでいたら猛烈に腹が立ってきた。
どうしてウチの新聞は真実を書かないのか。
朝日新聞が反体制側の肩をもつ記事しか書けない理由はわかるけど、どうしてしろうとにでもわかるような馬鹿げたことを書くのか。

今朝の朝刊では解放された純平さんが、拉致されているあいだにいかにひどい虐待にあったか、苦労したかなどということを強調しているけど、髪をぼうぼうにしていることをのぞけば、本人の体のどこにも傷やアザが残っておらず、体調も3年間せまいところに押し込められていたにしては、いたって健康そうに見える。
朝日新聞に不信感を持ってない人でもそう思うだろう。

これはマズイと思ったのか、本人の発言もしくは新聞の書き方が、体に痕跡を残さない虐待方法に微妙に変わってきた。
身代金も本人にいわせると、日本政府もカタール政府も支払ってないということだけど、これだっておかしいということは誰にでもわかる。
安易に身代金を払えば、真似をする組織があらわれて、けっきょく兵士やジャーナリスト、観光客が危険にさらされることになるから、身代金は払わないというのが国際的な合意になっている。
これはひっくり返せば武装勢力の側にもいえることだ。
身代金を払わないのに無事に解放することがあるなら、どこの国もそんなものは払わなくなり、連中の商売は上がったりだ。
他へのみせしめのためにも、殺して砂漠に放り出すほうが簡単なのに、なぜ連中はそうしなかったのだろう。

勝手な想像だけど、オレは金づるだぜ、オレをネタにして日本政府から金を脅し取ったほうがいいんじゃないかと、純平さんが武装組織と取引をしたというほうが、ずっと現実味がある。
ヤラセの可能性までは踏み込まないけど、命乞いのために、彼のほうからそう持ちかけたということは考えられないだろうか。

新聞には、日本政府の対応が不鮮明だとある(朝日新聞の常套句だ)けど、あとあとのためにも、人質事件の対応をこと細かく説明できるものではない。
むしろ純平さんのほうになにか隠し事があるんじゃないかという気がしてしまう。
拉致されているあいだの状況について、饒舌すぎるくらいぺらぺらと話しているのは、さすがはジャーナリストというべきか。
あらかじめ自分の都合のいい返事を用意していたんじゃないかという疑念が晴れないけど、それならそのうちボロが出るだろうから、ほうっておくか。

どうも純平さんは、日本政府にすなおに感謝するつもりがないらしい。
感謝するのは本人だから、本人がしたくないというなら勝手だけど、わたしが腹を立てているのはウチの新聞の書きようだ。
国外で邦人が危険にさらされた場合は、救出に全力を上げるのが政府の仕事だなんていっておきながら、出発するとき危険だからやめろと引き止めたことにはぜんぜん触れようとしない。
ぬけぬけと帰国する純平さんを、きのどくな被害者のように書く今朝の新聞を読んで、あ、また血圧が上がった。

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