松本城へ/旅立ち
松本城やコイのうま煮の写真を載せるだけで、それにいたる顛末を報告しないのでは、聞きたくてイライラする人がいるだろう。
わたしもなにか書かないと欲求不満になりそうだ。
読んでも参考になることはなにもないけど、いつも朝日新聞のけなし記事ばかり読まされる人も迷惑だろうから、たまには旅の話を書こう。
先日、わたしの所屬する団体は伊勢神宮に旅行に行ってきた。
わたしは19年前に行ったことがあるし、もともと神様がどうしたこうしたってことに興味がないから、参加しなかった。
考えてみて、調べてみたら、今年のわたしはいちども旅行に出かけてない。
これはわたしとしてはかなり異常なことである。
理由はわかる。
トシをとっちゃって、家でぼんやりぬるま湯のような怠惰におぼれているのがいちばん気楽でいいし、時間の経つのがおっそろしく早いのだ。
どこかへ出かけたいと逡巡しているうちに、あっという間に11月になってしまったのである。
そんなことをべつに気にやむ必要はないんだけど、知り合いのネコ大好きおばさんにぼやいたら、彼女は信州の松本に因縁のある人で、自分の紹介ならぜったいに安くなる旅館があると教えてくれた。
ひょっとすると、おばさんの親戚かなんかが経営しているのかもしれない。
松本ならどんな乗り物で行っても2、3時間だ。
シーズンオフでとくに見たいものがあるわけでもないけど、そのかわりちょいと旅気分を味わってくるのにはいいのではないか。
山好きにとってベースキャンプみたいな街だから、わたしも何度か行ったことがあるけど、たいてい上高地や安曇野、美ヶ原などへのとちゅうに素通りしただけで、だいたい松本城もじっくり見た記憶がないのである。
そういうわけで、1泊2日で、市内だけを見物してくることにした。
足をのばせば見どころの多い街だけど、今回は松本城と、コイのうま煮だけが目的だ。
写真は、上から初めて利用する新宿南口のバスターミナル。
通路に目的地までの色分けされたラインが引いてあって、最近増えている外国人や、わたしみたいなボケ老人にもわかりやすい。
高速バスで東京を出るときは不穏な天気だったけど、信州に分け入るころには回復のきざし。
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