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2018年11月16日 (金)

松本城へ/総括

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可哀想なコイをお腹におさめたあと、今度はネコおばさんの知ってるコーヒー店に寄っていくことにした。
彼女が松本に住んでいるころからあるというから、骨董品的店ではないか。
その店は「まるも」といって、調べてみたら開業が昭和31年だというから、ほんとうにおばさんが娘のころからやっている店だった。
これも松本市の文化的偉業かもしれない。

C

店はなわて通りを川の対岸からながめる場所にある。
スターバックスのような今ふうの店ではなく、かわいい娘が注文を取りにきて、できたコーヒーをテーブルに持ってきてくれるレトロな店だった。
もちろんわたしはこういう店のほうが好き。
客は年配者が多く、壁ぎわに民芸品や、針つきのレコードプレーヤー、クラシックレコードのジャケットなどが飾ってあって、むかしの名曲喫茶的雰囲気。
おとなしくコーヒーを飲みながら、今回の旅の総括をする。

松本市のまわりは日本アルプスを始めとした、日本でも有数の景勝地なので、見物したのが松本城と旧開智学校だけではもったいないという人がいるかも。
じつはわたしも出発まえに、美術館でものぞいてみるかと考えたことはある。
ところが松本市の美術館の展示作品は、この街出身の草間彌生がメインであると知って、いっぺんで見学する気が失せた。
彼女の作品はわたしの趣味じゃないもんでとネコおばさんに説明する。
駅のちかくで赤い水玉模様のバスを見かけて、へえ、さすがと思ったものの、わたしの彌生サンの興味はそのていど。

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松本市内では、あちこちでなまこ壁を見た。
なまこ壁というのは伊豆の松崎でも見たことがあるけど、外壁の塗り様式のひとつで、街の景観としてはなかなか美しいものである。
市内にやたらに多いということは、新しく壁を作る場合はこれでいきましょうというのが、市民のコンセンサスになっているのではないか。
3枚目以降の写真はグーグルのストリートビューで見つけた松本市内のなまこ壁。
城を見物したあと、わたしはてんでやる気がなくなって、写真も撮ってないのだ。
ここに載せたのは最後のブタをのぞいて、すべてネットで収集したものである。

Pig

やっぱり海外旅行を知ってしまった当方には、よほどのことでもないかぎり、日本の都市には好奇心を満足させられない。
最後の写真は市内で見かけた、ちょっとかわいいペットで、今回の旅でゆいいつ好奇心をかられたもの。
これで1歳だというから、エサはどんなものを与えてるんですかと訊いたら、ブタ缶ですといわれ、世の中にはそういうものもあるのかと感心させられたものである。
そういえば来年はイノシシ年だね。

このあとバスに乗って帰京した。
ネコおばさんはもの足りなくても、このペースがわたしにはちょうどよかった。
これじゃ総括にならないかもしれないけど、松本市がいい街であったかどうかは、1泊2日ていどの旅人にわかるわけがない。
でもこの城下町に美人が多いということだけはわかった。

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