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2018年11月21日 (水)

自己責任論

いま伊良湖岬へ行ってるあいだ止めておいた新聞のまとめ読みをしている。
留守中にあったいちばん大きな事件は、日産のゴーンさんの逮捕だけど、それについてはもうブログに書いた。
ただそれとはべつに感心したのは、自動車業界はしょっちゅう不景気だ、赤字だ、競争が激しくて大変だなんていってるくせに、会長に数十億円を払い、海外に別荘まで造ってやるほど儲かるのかということ。
そのぶん車を値下げすれば、そっちのほうが売り上げ向上によっぽど効果があったんじゃあないか。
ま、資本主義には貧乏人のうかがい知れぬカラクリがあるんだろうね。

20日のオピニオン面に「冷たい自己責任論」という記事があって、3人の識者がなんかいっている。
このうち精神科医さんの意見だけは謹聴に値する。
なんとなれば、わたし自身が意志の強い人間ではないし、努力が足りないからだとつまはじきにされかねない人間だからだ。
こういう部分は日本人全員に考えてほしい問題だ。

あとのふたりの意見については、価値がないとはいわないけど、シリアで解放された安田純平サンを引き合いに出したのはまずかった。
カン違いされちゃ困るんだけど、たとえばわたしだって過去には、世界が見たいという理由で、あちこちをだらしなくさまよったことのある人間である。
途上国では、どこへ行っても日本人とわかると尊敬の目で見られることで、つくづく日本政府の(しばしば軟弱だと責められる)全方位外交に感謝したものだ。

しかるに純平サンの場合、どこでなにに影響されたのか知らんけど、出発のさいに日本政府を、罵詈雑言でボロクソにけなして行った。
そこが問題、というより、そこだけが問題なのである。
おそらく自己責任論をいう人の大半が、彼のこういう部分に眉をひそめたのだろう。
海外で邦人が難に遭った場合、日本政府が救出に全力をあげるのは当然のことで、純平サンの場合も政府はよくやったと思う。
彼の一件だけを取り上げて、個人に責任を押しつけるのは問題だとか、日本社会が冷たいというのは言い過ぎだ。

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