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2018年11月10日 (土)

松本城へ/美ヶ原温泉

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今回はわたしとしては珍しいことにアベック旅行である。
といってもイロっぽいことを期待されても困る。
同行するのは18年もまえに旦那に死に別れたネコ大好きおばさんで、彼女はつい間板ヘルニア上がりの年寄りだから、わたしはその用心棒のようなものだ。
もっともわたしも足もとがよろよろだから、どっちが先にこけるかわからない。

おばさんの旦那だった人は松本の人で、彼女も若いころ松本に住んだことがあり、市内には詳しいから案内人としては好適だ。
ただこの案内人は酒とカラオケが大好きで、出たがりでおっちょこちょいで、もうとにかくにぎやかな人だから、ネクラなわたしと根本的に性格が合わないはずだけど、なぜか旦那の生存中から家族ぐるみの付き合いである。
そういうことは抜きにしても、たまには相手のいる旅行もおもしろい。

松本にも駅の近くにバスターミナルが出来ていた。
高速バスだけではなく、市内のたいていのところはここからバスが出ているらしい。
目的地の美ヶ原温泉まで路線バスで20分ぐらいである。
バスは発車してすぐに松本城のわきをかすめる。
もう紅葉の季節は終わったかと思っていたけど、まだ市内はあちこち黄金色だった。

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ネコおばさんの押す宿は古風な宿だそうだ。
建物が古風なのはいいけど、行ってみたら宿のまわりにはなにもなかった。
どうも美ヶ原温泉という、つい期待してしまう名前がいけない。
じっさいは民家が増えて市街地化したふつうの農村といった感じのところで、みやげもの屋もストリップ小屋もあるわけじゃない。
あらかじめネットで、宿の近所にジャズを流す蕎麦屋があるということを調べておいたのに、それもなかった。
おかげで静かなのはよかったけど。

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わたしは7年まえに泊まった熊本のレトロな宿を思い出した。
畳敷きで、障子にふすま、かもいや床の間があり、布団を敷いて寝るところなどは純日本風である。
外国人を泊めたら喜ばれるんではないですかと宿のおかみさんにいうと、うちはやりませんと言下に否定する。
ま、たしかにそうだ。
英語の説明書や担当者を置いたり、食事も欧米ふうのものを用意しなくちゃならないし、田舎でこじんまりと伝統的な宿を営んできた主人には荷が重いだろう。
ただ松本市内でもいたるところで欧米人を見たし、部外者からすると、いまの日本ブームを活用しないのはもったいないような気もする。

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この日はシーズンオフの平日なので、客はわたしたちだけだった。
夕食は創作の懐石料理だそうで、めずらしいキノコや柿を使った料理が出た(写真参照のこと)。
それを食べたあと、わたしはカラオケに行きたいとわめくおばさんを無視して、さっさと寝てしまった。

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