50円切手
年賀状がもどってきた。
正確にいうと年賀状ではない。
じつは年があけて1週間ほどしてから、知り合いのSさんからハガキが来た。
彼の家では去年不幸があったので、文面は今年もよろしくということだったけど、年賀状ではないし、どこにもオメデトウという言葉は使われてない。
わたしのほうも年賀状ではマズイだろうと、机のなかをひっかきまわして、ようやく見つけた古いハガキで返事を出しておいた。
もどってきたのはその返事のハガキだ。
切手が10円足りませんという。
見つけたのは値上げまえのハガキだったらしい。
・・・・ちぇ、10円ぽっちで。
そのために往復するハガキの経費のほうが大ではないか。
とおもったけど、微細な金額でもチリも積もれば山になる。
民営の郵便局株式会社には看過できない問題なのだろう。
仕方ないから10円の切手を探して、また机をひっかきまわす。
しかし最近は切手を貼るような手紙とはほとんど縁がないから、ようやく見つけたのは、20世紀デザイン切手というシートになったものくらい。
わざわざ郵便局に行くほどマメじゃないから、けっきょく50円の切手を上から貼って出した。
ま、あまった分は日ごろお世話になっている配達員たちで、なんかうまいものでも食ってもらおうという鷹揚さ。
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