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2019年1月10日 (木)

コッペリア

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最近バレエにはまっている。
回転レシーブやビーチバレーではなく、白鳥の湖のほうである。
なんたる女々しい趣味であることよと、これはわたしが古い人間だから自分でもそう思う部分があるんだけど、しかしわたしはもともと、芸術に関するものならたいていのものが好きなのだ。
BSで日曜日の深夜によくバレエを放映しているので、ためしに録画してみたら、最新のデジタル画質で、カワイ子ちゃんのバレリーナが飛んだり跳ねたり、それが楽しくてついはまっちゃったんだけどね。
以前、映画館でシネマ歌舞伎なるものを観て、その臨場感に感心したことがあるけど、あれと同一線上にあるといっていい。

またイヤラシイ目で観てるんだろう。
そういう人がいるかもしれないけど、それはわたしの責任ではない。
バレエが人間の能力を極限までみがきあげた芸術だとしても、もし踊るのがガマガエルみたいな大年増だったら、はたして今日のような隆盛を極めたかどうか。
イヤラシイ部分から入って、やがてその芸術性を理解するというのもけっして間違った観方ではない。

で、新年早々バレエの話題だ。
「コッペリア」 というバレエを知っているだろうか。
もちろんわたしはぜんぜん知らなかった。
ちょいとまえにモスクワ・バレエ団のこの舞台を録画してみたら、これはお人形さんをテーマにした楽しいバレエだった。

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どんなバレエなのか、いちおうストーリーを紹介すると、ある村にコッペリウスという人形作りのおじいさんが住んでいた。
彼が作る人形があまりにも真に迫っているので、それを本物の人間とカン違いした村の若者が、人形に恋をしてしまう。
さあ、おもしろくないのは若者の恋人である村の娘だ。
彼女はおじいさんの留守中に家に忍び込み、人形の秘密に気がついてしまう。
そこへ同じく忍び込んできた若者や、帰宅してきたおじいさんが鉢合わせをして、てんやわんやというのがおおざっぱなストーリーだ。
もともと子供を含めたご家族向けの、健全で楽しいバレエなのだろう。

楽しいだけではなく、初心者にはバレエについていろいろと勉強になる。
YouTube を見ると 「コッペリア」 の映像は、いろんなバレエ団のものがいくつもアップされているから、その世界ではかなり有名な古典バレエで、知らないのはわたしだけだったようだ。
そしてダンサーが異なるだけで、まったく同じセットを使った舞台もあったから、モスクワ・バレエ団で定期的に演じられている、ひょっとすると団員たちの卒業公演みたいなものかもしれない。

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その舞台の宣伝用スチール写真を見ると、両手で円を描いたようなぎこちないポーズのダンサーが目につく。
これは人間の娘が人形に化けているのだ。
ダンサーがいかに人形を演ずるかが、このバレエの見どころといえる。

もちろんいちばん大切なのは、わたしにかぎれば、ヒロイン、つまりプリマにあたるダンサーがどれだけ魅力的かだ。
バレエ・ダンサーに魅力的でない娘はあまりいないけど、わたしが録画した 「コッペリア」 のヒロインはマルガリータ・シュライネルといって、スリムで笑顔のすてきなカワイ子ちゃんである(スリムでないバレエ・ダンサーもあまりいないね)。

有名な古典バレエの場合、音楽が先にあって、踊りはそれに合わせてあとから振り付けられるものらしい。
有名な白鳥の湖の場合、「小さな白鳥たちの踊り」 という挿入曲が、それだけ取り出しても十分に鑑賞に値するけど、「コッペリア」でも、人形に化けた娘がおじいさんを翻弄する場面での音楽が、何度も聴き返したくなるくらい素敵だった。
この舞台についてなにも知らなかったわたしだけど、こうやってストーリーや、見どころ聴きどころについて知ると、本物の舞台を観たいという気持ちになる。
「コッペリア」 はバレエ初心者の入門書としてもふさわしいバレエだ。

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わたしの部屋には、バレエやオペラの番組だけでもう10個ぐらい録画してあるので、またそのうちこの手の記事を書こう。
まったくのド素人の批評というのもおもしろいのではないか。

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