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2019年3月

2019年3月31日 (日)

遠ざかる時代

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出がけはいくらかはだ寒い状態だったけど、そのうち花見にふさわしい気温になった。
今日はむかしの同僚たちとの花見の宴。
でもあまり景気のいい話を期待されても困る。
参加したメンバーは20人ぐらいいたけど、わたしが彼らと同じ会社にいたのは20年ちかく前までで、あとから入社してきた若手の顔はほとんどわからない。
顔のわかる人間のうち、無病息災はわたしぐらいのもの。
あいつは死んだよとか、奥さんが認知症になっちゃってとか、女房に先立たれて本人も生きる意欲を消失中だとか、聞こえてくるうわさはロクなものがない。

部屋にもどってきて、人間の運命についてしみじみ考える。
そういえば平成もあと一ヶ月。
わたしの生まれた昭和という時代は、山のあなたにまた一歩遠ざかる。

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2019年3月30日 (土)

ひきこもり

困ったねえ。
最近は高齢者のひきこもりが推定200万人だそうで、わたしもそのひとりに数えられているんだろうなあ。
テレビを観ていたら、せまい部屋の中に万年布団で、テレビとパソコンをかたわらに置き、食事や雑用は高齢の母親にまかせっきりという、50歳ちかい親不孝者が出ていた。
いやあ、心苦しいんですよと、布団の上に寝転んだままいう彼は、どこか楽しそう。
こんなのにあっちゃ母親もたまらない。

しかしひとりで引きこもっていると楽しいという彼の気持ちはよくわかる。
イケナイのは、ひとりでもぜんぜん退屈しない、パソコンなんて機械を発明した人間ではないか。
わたしもそのへんのだれそれを相手にするよりは、パソコンに向かっているほうが気楽でいい。

だいたい年金頼りの年寄りが、おもてで遊びまわるわけにもいくまい。
たまには散歩にでも行ったらどうだという人がいるかもしれないけど、それならわたしはしょっちゅう出かけてる。
囲碁将棋のような趣味を持てという人もいるかもしれない。
そんなジジくさい趣味に没頭するほどもうろくしちゃおらん。
目下のところは可愛い娘が飛んだりはねたりのバレエにはまっているのだ。
ホント、年寄りなんだか若いんだか。

部屋にひきこもっているのは事実だけど、やっぱりわたしは上記の数字には含まれないようだ。
明日はむかしの山登りクラブに誘われて花見に行くのだ。

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2019年3月29日 (金)

ふざけるな、NHK

昨夜、NHKが3夜連続で放映した「ブルー・プラネット」という番組。
NHKと英国BBCが共同制作した驚異の映像の数々、といううたい文句はウソじゃない。
わたしは以前放映されたこのシリーズの1部、2部、3部を観て、ひじょうに感心したし、その続編の放映を心待ちにしていたのだ。
ところがなんだ。
続編の4、5、6部というのは、ぜんぶ1、2、3部の焼き直しじゃないか。
これじゃ再放送というべきだ。
いくらモトがかかってるからってセコい真似をするな。
じつはこのあとに「プラネット・アース」という同じような番組の続編がひかえているはずだけど、期待感がいっきにしぼんだワ。

最近バレエの話題が増えてきたし、これからももっと増えるはずなので、右側のカテゴリー欄に「舞台を観る」という項目を追加しました。

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2019年3月28日 (木)

また「くるみ割り」

世間に訴えたいこと、生きているうちに書いておきたいことがたくさんあると書いたばかり。
どうもブログがこちらの思い通りにならないのがシャクの種だけど、終活中のわたしには時間がない。
またいちゃもん居士のゴタクを始めよう。

Ku01Ku02

わたしは気に入ったテレビ番組や映画などがあると、むかしならDVD、最近ならブルーレイに焼いて保存しておくくせがある。
こういうマニアはめずらしくないから、世間には集めたコレクションに埋もれて、ひとりでうけに入っているコレクターも少なくないと思われる。
ただ、そういうディスクが何百枚にもなると、きちんと管理しておかないことには、どこにどんな番組があったか忘れてしまい、ついうっかり、以前録画した番組をもういちど録画・保存してしまったりする。
そうしたミスを防ぐために、わたしの場合、パソコンでデータベースを作って、過去に保存したディスクをいつでも、すばやく検索できるようにしてある。

前置きが長くなったけど、たまたま過去に保存したテレビ番組についてDBを調べていたら、パリ・オペラ座のバレエ「くるみ割り人形」が出てきた。
これは古典を現代ふうにアレンジしたバレエで、登場人物の服装はちょっとレトロであるものの、いまの男女が街中で着ているものとほとんど変わらない。
そんなバレエがおもしろいのかといわれると、じつは冒頭の部分をちらりと観て、あまりおもしろくないと思った。
おもしろくないものをなんで保存したのかと聞かれると、いまみたいにバレエにはまり込むまえに、なんかの参考になるかと、べつの番組を保存したディスクの、あまった部分に押し込んでおいたものなのである。

しかしいまのわたしはいっぱしのバレエ評論家だ(そのつもりなのだ)。
以前に書いたチューリッヒ版の「くるみ割り人形」と比較してみたら、これはおもしろそう。
というわけで、あらためて鑑賞してみた。

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なんだかよくわからない。
くるみ割り人形のストーリーは、人形の王子様にいざなわれた女の子が、ファンタジーの世界でネズミたちと闘う話だと思っていた。
チューリッヒ版ではそのとおり、登場人物は、人形にしてもネズミにしても、だれが見たってそのとおりの格好で出てくる。
ところがオペラ座版では、ネズミなんて最後まで1匹も出てこない。
つまり、これはレンブラントの絵をピカソが描き直したような、飛躍解釈したバレエらしいのだ。

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オペラ座版の主役は、マリオン・バルボーというスリムなカワイ子ちゃんで、バレリーナというのはスリムに見えても、足のあいだから向こうが見えるようなガリガリはいないから、彼女もなかなか魅力的である。

幕あきはヒロインの誕生日パーティから始まる。
大勢の男女が屋内でプレゼントを差し出したり、椅子とりゲームで悪ふざけをしたりしている。
男のグループと女のグループが二手に分かれて、“通りゃんせ” のような遊びをする場面があり、これなんか映画「ウエストサイド物語」みたいである。
そういえば「ウエストサイド」は、もともと舞台で演じられたブロードウェイのミュージカルだ。
ミュージカルとバレエってどこが違うのさ。
この「くるみ割り」では、ヒロインは洋装にハイヒール姿で、いちどもトゥシューズをはかないから、このままミュージカルといわれてもわからない。

Ku04 Ku05Ku05b

あまりおもしろくないと思ったのは、この意味不明なパーティ場面のせいだ。
つぎの場面になると、舞台はCG映像と組み合わさった、三途の川の岸辺みたいなところになり、ヒロインは不気味な亡者たちにかこまれてしまう。
さらには怪奇な幻獣たちの跋扈する森の中になり、これは映画「アバター」みたいである。

ヒロインは床に横たわり、体をもだえさせ、スカートをたくし上げたり、男を誘うように股をひろげたりする。
服をつけたままだけど、むしろそれだからこそ、わたしみたいな想像力旺盛な人間にはたまらなく刺激的。
わたしが官能的という言葉を使ったら、それはイヤラシイと同義語と思ってかまわないけど、このバレエはおとぎ話とはかけ離れた、官能的なおとな向けバレエになってしまうのだ。
いったいどこを見てるんだといわれそうだけど、踊りがそもそもそういう踊りだし、振付け師の意図もそういうものだろう。
いくら仕事とはいえ、ウンコ座りまでさせられるバレリーナも大変である。

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とつぜんゆるキャラみたいな等身大の人形にかこまれる場面がある。
ヒロインの分身みたいな娘がたくさん現れて、このへんはL・キャロルのアリスの続編である「鏡の国のアリス」みたいだ。
その娘たちがみんな官能的なポーズをとるから、いくら “官能” の好きなわたしでも、これはいったいバレエなのかと叫びたくなってしまう。
もちろんバレエです、古典を現代的に解釈したバレエなのですと返事が返ってきそうだけど、わたしが前衛や抽象がキライということを知らないな。
他人がどんなバレエを好きになろうとかまわないけど、わたしはこのバレエがいいとは思わない。

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日本のアニメの影響じゃないだろうけど、最後は巨大隕石が地球に衝突するという、新海誠の「君の名は」みたいな結末で、なんだなんだ、ヒロインはどうなったんだといいたくなってしまう。
最近は子供向けの夢のあるバレエや、へんに細工をしない官能的な大人のバレエは流行らないのだろうか。
そういえばフィギュアスケートで、エリザベータ・トゥクタミシェワというロシア選手が、ストリップまがいのスケートをしたこともあるな。
彼女が氷上で上着を脱ぎ捨てると、観衆からうわーっというどよめきが起こった。
考えることはみんないっしょじゃん。
そのくらいしないと最近の客は満足しないのか。
おかげで演技がますます過激にエスカレートするとしたら、それに文句をいうほどわたしは野暮天じゃないけど、やっぱりバレエにはあまりとんがって欲しくない。

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2019年3月27日 (水)

今日は寝る

なんとかブログを以前と同じ体裁にもどそうとして、いいかげん疲れた。
問題は各節ごとの行間が空きすぎることだけど、そんなもの、書き手が必要なだけカラ送りすればいだけだ。
なんでそっちで勝手に決めるのか。
えっ、ココログさん。

と、ブウたれてばかりいられない。
まごまごしていないで、世間に訴えたいこと、生きているうちに書いておきたいことがくたくさんある。
行間が空きすぎるのは覚悟のうえで、またゴタクを並べることにする。
今日は寝る(目がさめたあと、またゴチャゴチャやったら行間がつまって、これが理想のかたち)。

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2019年3月26日 (火)

ほとほとのその後

画像を貼り付けるとどうなるかという見本のために、前項とまったく同じ記事に写真を貼り付けてみた。


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リニューアルしたあと、がぜん使いにくくなったニフティのブログ・サービス「ココログ」。
新しいパソコンで、ブログの更新をしようとすると・・・・


わたしはいつも「一太郎」や「ワード」で記事の下書きをして、それをブログ画面にコピペすることにしているんだけど、「お使いのプラウザではクリップボード機能を利用することができません」という表示が出てしまって、貼り付けることができない。
これまではそんなことはなかった。
仕方がないから、この記事は別のパソコン(iPad)で書き、それをコピペして更新した(なんで行間がこんなに空くんだ?)。


そこまではガマンするけど、画像は、そもそも新しいパソコンでいろいろ加工したものだから、新しいパソコンを使って貼り付ける。
するとまた問題が生じるという塩梅で、ほとほと疲れた。
リニューアルまえにもどしてくんないと、ニフティやめてしまうぞ。


こんな調子で画像の大きさも行間もめちゃくちゃ、まったくこっちの意図した通りにならない。
いちいちエディタでプログラムの変更なんかしちゃいられんし、やっぱりニフティやめようか。


追伸/また今夜もHTML言語をいじくりまわしている。
画像を適正な大きさにする方法はわかったけど、行間の操作で四苦八苦。
どっちにしてもこんなに手間をかけてちゃやってられん。

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ほとほと

リニューアルしたあと、がぜん使いにくくなったニフティのブログ・サーヒス「ココログ」。
新しいパソコンで、ブログの更新をしようとすると・・・・


わたしはいつも「一太郎」や「ワード」で記事の下書きをして、それをブログ画面にコピペすることにしているんだけど、「お使いのプラウザではクリップボード機能を利用することができません」という表示が出てしまって、貼り付けることができない。
これまではそんなことはなかった。
仕方がないから、この記事は別のパソコン(iPad)で書き、それをコピペして更新した(なんで行間がこんなに空くんだ?)。


そこまではガマンするけど、画像は、そもそも新しいパソコンでいろいろ加工したものだから、新しいパソコンを使って貼り付ける。
するとまた問題が生じるという塩梅で、ほとほと疲れた。
リニューアルまえにもどしてくんないと、ニフティやめてしまうぞ。

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2019年3月25日 (月)

四苦八苦

いろいろやってるんだけど、画像を強引に画面にあわせると、今度は行間が極端に開いたりして、モグラ叩きの様相を呈している。


しばらくテストの連続で、更新は不可。

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2019年3月24日 (日)

テストの2

まだいろいろ試みている。

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これは編集エディタでプログラムに手を加え、強引に画像をエリアいっぱいに合わせたもの。
画質も落ちている気がするし、毎度こんなことをやっちゃいられんよ。

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2019年3月23日 (土)

テスト

まだ四苦八苦している。

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画像を貼ろうとしても、前項のスイセンのようにいくらか縮小されるか、あるいはこの写真のように一部がはみ出してしまう。
まったくもう。

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2019年3月22日 (金)

またぞろ

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庭に今年も大きな黄色いスイセンが咲いた。
植えた本人はとっくに引っ越して、誰も面倒をみる人がいないから、みなし児になってヘコたれているかと思ったら、けっこう意気盛んなようだ。

ブログが更新不能になっているあいだ、不要になった以前のパソコンを、大手の家電量販店で処分してきた。
ただでもいいから持っていってくれと考えていたのに、なんと、5千円で買い取りますだって。
もっとも、イカれたモニターやキーボード、マウスなどのガラクタを引き取ってもらうのに千円ぐらいと、駐車場に8百円取られたから、これが丸々の儲けではない。
それでも帰宅して、すっきりしたパソコン・デスクのまわりを見るのは気持ちがいい。

花粉症で目のまわりがいくらかショボショボするけど、わたしはあいかわらず元気。
追伸A/まだココログの問題は続いているようだ。
この記事に写真を添付しようと思ったのに、できない!
追伸B/その後写真も貼れるようになったけど、画質もおかしいし、まだ行間の調整などで四苦八苦。

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2019年3月21日 (木)

ようやく?

数日まえ、わたしのブログを載せているニフティ(ココログ)から連絡があって、この19日に、ブログ・サービスを開始して以来最大のリニューアルをするという。
それはけっこうなことだけど、どんなふうに変わるんだと興味を持って見守っていたら、その日の午後からまるっきり更新ができなくなってしまった。
わたしだけではなく、ニフティ会員のすべてがそんな調子だったらしく、ココログの質問コーナーには、なにやってんだよとか、金を返せ、毎日更新していたのにその記録が途切れたなどという怨嗟の声が満ち満ちた。
考えようによっては格好のブログネタといえなくもないけど、更新できないのではハナシにならない。
ほかの人はともかく、わたしみたいにいつ死んでもおかしくない年寄りは、あいつもとうとうお陀仏かと、早とちりする知り合いが出ないともかぎらない。
そんなココログがようやく復活した・・・・ようだ。
まだ心配だけど、とりあえずテスト更新。

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2019年3月18日 (月)

バレエ/黄金時代

2月18日に「白鳥の湖」と抱き合わせで放映されたのが、ボリショイ・バレエの「黄金時代」。
こんなバレエは聞いたこともなかったので、あまり期待もしないで観たけど、これは、むしろ「白鳥」よりも、いろんな点でおもしろかった。

一見したところ、お姫様や悪魔や人形使いが出てくるような古典バレエではないし、登場人物の服装からすると現代バレエのようである。
しかし音楽の作曲はロシアのショスタコーヴィチで、初演は1930年というから、現代バレエともいいにくい。
ストーリーはいちおうあるらしいけど、音楽と踊り優先で、解説がなかったらどういう話なのかさっぱりわからない。
ボリショイ・バレエだから、とうぜんロシアのバレエなんだろうけど、物語の背景がどこなのかわからないのである。

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冒頭に旗をふる大勢の男女が出てくる。
これはまあ、革命が成就した直後で、まだ共産主義に一点の疑念も持たれていなかったころの、コルホーズの健全な労働者たちみたいだから、いかにもロシアらしい。
しかしこのあと、キャバレーで男女のダンサーが踊るシーンがあるんだけど、女の子たちのファッションは禁酒法時代のフラッパーガールそのものだから、はてね、ロシアにもそんな時代があったっけと悩む。
アメリカでギャングが殺し合いをしていたころ、ロシアではレーニンやスターリンが、政敵や民衆を盛大に殺しまくっていたんではなかったっけ。

いろいろググッてみた。
ショスタコーヴィチがこれを作曲したころ、彼は西洋的モダニズムに影響されていたなどとムズカシイことが書いてある。
国籍不明のバレエになったのはそのせいかもしれない。
そういえば背景に絵看板を立てただけみたいな舞台美術は、絵がらがロシア・アバンギャルドふうといえなくもない。

あらすじをひとことでいうと、健全なロシアの労働者とその恋人、これにギャングと情婦がからむ物語らしい。
初演時のこのバレエは、資本主義はギャングに汚染されているという、もっと当局のプロパガンダ的性格の強いものだったらしいけど、80年代になって復活再演され、そのときから現在のかたちになったという。
そんなことをいわれても、戦後世代が初演時のこのバレエを観るのは(映像が YouTube にでもアップされてないかぎり)不可能だから、わたしがゴタクをいうのは今回録画したものについてだけである。

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時代背景はともかく、最初のキャバレーの場面は圧巻だ(キャバレー場面はあとでまた出てくる)。
女性として完璧なプロポーションのダンサーたちが、軽やかなリズムの音楽にのって飛んだり跳ねたり、まるでジーン・ケリーやシド・チャリシーの出演していた、最盛期のMGMミュージカルを観ているよう。
きっちりお化粧をした男性ダンサーは、宝塚歌劇みたいでもある。
これじゃわたしのバレエへの先入観を打破するようなバレエではないか。

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主演はニーナ・カプツォーワといって、容姿といい、スタイルといい、踊りといい、一点の非の打ちどころもない完璧なバレリーナだ。
そんな彼女がこのバレエでは、男のダンサーから持ち上げられて、サーカス顔負けのアクロバット的演技をみせる。
男?
男のダンサーにはあまり興味がないんだけど、これは大変な仕事だなと思う。
バレエ用語でリフトというものがあり、これは男性が女性を空中に放り投げ、また受け止めるものらしいけど、見ていて危険な荒技という感じがする。
まちがえて彼女を床に落としたら、ヘタをすると首の骨を折るぞ。
じっさいに大怪我をした有名バレリーナもいるそうだ。

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この舞台には準ヒロインとして、エカテリーナ・クリサノワという、愛嬌のある顔をしたバレリーナが出てきた(上の写真)。
彼女を見て、どこかで見た顔だなと思い、よく考えたら、戦前のアメコミに登場するベティ・ブープみたいではないか。
時代設定が禁酒法時代だから、意識してその時代のマンガの主人公に似せたのか、たまたま偶然なのか、責任者に聞いてみたい。
彼女の踊りが好き。

ほかにも、あれ、この人は「コッペリア」で人形作りのおじいさんをやっていた人じゃないかという、背のたかい男性ダンサーも出ていた。
両方ともボリショイ・バレエだから、同じダンサーが出演していてもおかしくない。
それじゃあとラストクレジットを眺めてみたら、「コッペリア」で主役だったマルガリータ・シュライネルちゃんもわき役で出ていたようだ。

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とにかくこれは楽しいバレエである。
復活再演されたあとは、プロパガンダはあとかたもなく消えて、上記のMGMミュージカルや、宝塚歌劇や、パリのクレイジーホース、フェリー二の映画、ライザ・ミネリの「キャバレー」などをかたっぱしから連想させる、ショーマンシップいっぱいのバレエになった。
じっさいの舞台を観てみたい。

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2019年3月17日 (日)

今朝の新聞

タノシイ記事を書くといったけど、まだその機が熟してない。
今日は、どっちかというと悲しい記事だ。
2、3日まえの朝日新聞に、廃業する新聞販売店の記事が載っていた。
内容は販売店がきちんと挨拶に来たとか、これまでいろいろお世話になったとか、購読者の側の気持ちをつづったものだけど、朝日新聞に朝日新聞販売店の廃業記事が載るというのも皮肉なものだ。

廃業の原因は不景気で購読者、および折り込み広告が激減しているからだ。
不景気の理由は “捏造” だけではなく、ネットに傾注する若者の新聞離れなどといわれていて、救いがあるとすれば、ひとり朝日新聞だけの問題ではないこと。
つまり新聞でさえ将来を見通してなかったということで、ネットという、新聞に代わりうるオピニオンリーダーが、まさか現れると思っていなかった業界の自業自得だな。

今朝の新聞の社説やオピニオン面を読むと、どうせ読んでいる人なんかいやしないんだと、また(わたしのこのブログみたく)ヤケッパチになっているみたいで心配だ。

社説では場当たりでは道は開けぬと、北朝鮮決議案についていちゃもんをつけている。
しかし朝日新聞のいうとおりにやっても、道なんか開けそうもない。
これは相手のあることで、日本政府もその時々の状況にあわせて、硬軟さまざまなアプローチを試みているのだということを無視している。
オピニオン面はアンケートによる辺野古移設の世論調査だけど、扇動されやすい人を対象としたような、最初から答えのわかっている設問で、自分に都合のいい結果を引き出すというやり方が見え見えだ。

こんな紙面作りしか、いまのウチの新聞にはできないんだろうけど、赤旗みたいに強制的に購読を引き受けさせられた人間を頼るわけにもいかないし、販売店の廃業はまだまだ続きそうだ。

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2019年3月16日 (土)

ひねっている

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いま文章をひねっている。
でも夜までにひとつひねれるかどうか自信がない。
今日はこれからパソコン同好会というのがあって、終わると飲み会になるのがフツー。
しかも今日は特別に、1年まえになくなったメンバーの1周忌もやる予定だから、ふだんよりお酒がはかどってしまうかもしれない。
ここんところ手抜きの目立つブログの更新、ぐでんぐでんになるまえにやっとくにこしたことはない。
というわけで、また中身のない記事。
書いても仕方ないけど、生きていますという証明のために。
ま、そのうち長いタノシイ文章を書く予定だから、期待してくんなさい。

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2019年3月15日 (金)

西安という街

テレビで中国の西安をとりあげた番組をやっていた。
なんとかいう、ぜんぜん中国に興味のなさそうなカワイ子ちゃんタレントが、原稿棒読みで案内係をやらされているのが可哀想だった。
でもこれはやむを得まい。
いまどき中国や、その歴史に関心のある若い娘なんていそうもないし。

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この番組を観て、わたしの人生がいちばん輝いていたころを思い出した。
わたしが足しげく中国をうろついていたころ、もっとも興味のあった街は上海で、これは街そのものが持つ淫靡な歴史によるところが大きいけど、そのつぎに関心があったのが西安だ。
シルクロードへの中継点ということもあって、わたしがこの街を訪れたのは、調べてみたら6回にものぼっていた。
中国全土で街の変化はただならぬものがあるけど、テレビを観たかぎり、西安も例外ではないようだ。
しかしここにはゼッタイに変わらないものもある。

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西安が唐の都長安であったことはだれでも知っている。
むかしの都市というものは洋の東西を問わず、ほとんどが城壁に囲まれていた(こういう点では日本が例外なのだ)。
西安も街全体が周囲14キロもある長大な城壁に囲まれている。
こればっかりは現在もそのままで、変わったところといえば、夜間ライトアップされるための電飾灯がついたことぐらい。
どうも歴史的都市ということで、観光客を誘致するために、最近では必要以上にデコレーションがほどこされているらしい。
わたしはまだ素朴で、ありのままを見せていた西安を懐かしく思い出す。

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ここに載せたのは1995年の西安。
1枚目、2枚目は鐘楼から見た南側と北側の景色。
3枚目は鐘楼で古代楽器を演奏していたオンナの子だけど、天女みたいな衣装の下に丸首のセーターとジーンズ、スニーカーだった。
4枚目以降は城壁のあたり。
7枚目は城壁の上で、騎馬軍団が5列で行進できるくらい広い。
最後は城壁に上るための料金表で、中国人は1元、小学生は0.5元、自転車も同じ、外国人は3元と書いてある(らしい)。

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2019年3月14日 (木)

反対方向

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今日は、いつもの自然観察園がまだ花に乏しいことがわかっているから、反対方向に散歩に行ってみた。
いつもは野川の上流へ向かうところ、今日は下流へ向かったのだ。
正解だった。
こちらは花がいっぱいだ。
ラン、ベゴニア、スイレンなど、色鮮やかな大輪の花の数々に、名前のわからないけったいなかたちの南方の花など。

ん?と思ったアナタ。
じつは深大寺植物公園の大温室をのぞいてきたんだけどね。
わたしんところは、上流に野川公園の自然観察園、下流に深大寺と植物公園が、だいたい等距離というめぐまれたところにあるのだ。
それなのにこれまで、もっぱら上流にばかり行くことが多かったのは、植物公園はタダじゃないから。
わたしの歳では高齢者割引が使えるけど、それでも今日は、ついでに食べてきた深大寺ソバこみで、1200円使ったからな。
これじゃそうそうしょっちゅうは行けんよ。

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添付したのは、どうせならほかで見られないものってわけで、花とはかぎらないけど。

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2019年3月13日 (水)

白鳥の湖

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わたしが「白鳥の湖」の音楽を聴いたのは、ロックやジャズにあきたらなくなって、おずおずとクラシックを聴き始めたころだった。
ということは半世紀ぐらいまえか。
そのころのわたしはテレビもない貧乏暮らしをしていたから、もちろんバレエを観たわけではなく、レコードを通して聴いたのである(テレビはないくせにステレオはあったのだ)。

「白鳥の湖」が素晴らしいのは、バレエに興味がなくても、チャイコフスキーの音楽だけで純粋に交響曲として楽しめること。
しかし、もともとバレエの音楽として作曲されたものだから、やはり舞台といっしょに鑑賞するのがベストだ。
わたしは以前ナマの舞台も観たことがあるので、そうか、この重低音は悪魔が登場する場面だからなのかと、ステージとオーケストラボックスを同時に眺めて、いろいろ勉強になったものである。

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このバレエは、古典としても本命中の本命とされるバレエなので、それこそ世界中のバレエ団によって、さまざまな「白鳥の湖」が演じられており、多くのバレエ団がいろんなバリエーションを試みている。
あまり観たくないけど、なかには男のダンサーがチュチュを着て踊るものや、ヒマをもてあましたおばさんたちの「白鳥」もあるらしい。

テレビを購入し、インターネットの時代が来ると、あちこちでいろんなバレエ団の「白鳥」を観る機会が増えた。
おそらく現代の有名バレエダンサーで、これを踊ったことのない人はひとりもいないんじゃないか。
幸いなことにそうしたダンサーの演技は、いまではアンナ・パブロワからプリセツカヤ、シルヴィ・ギエムまで、 YouTube でたいてい観ることができる。

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とはいうものの、あらゆる映像を追いかけていられるほどわたしはヒマじゃない。
とりあえずこの2月18日に録画した「白鳥の湖」のことになるけど、これは英国ロイヤル・バレエ団のもので、調べてみたら、主役のオデット姫を演じていたのはマリアネラ・ヌニェス(3番目の写真)という人だった。
彼女はロイヤル・バレエ団のプリンシパルで、1982年生まれというから若い人ではない。
でもこれはやむを得ない。
プリンシパルというのはバレエ団の最高位だから、そこに到達するにはあるていど年季も必要だ。
ヌニェスさんの場合も、若くないかわり、ちょっとひ弱そうな王子さま役の手をとって、やさしくリードする、ベテランらしいおちついた演技が見ものだ。

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このバレエのいちばんのハイライトは、湖で王子さまが白鳥の化身たちと遭遇する場面だろう 。
月明かりの下で白いダンサーたちが、軍隊のマーチングドリルのように、踊りながら整然と縦よこに交差する場面は、チャイコフスキーの音楽とあいまって、ホント、幻想的としかいいようがない。

とはいうものの、ロイヤル・バレエ版では、わたしはちょっと失望した。
なぜだろうと考えるまえに、ことわっておくけど、前述のように、わたしはナマの舞台で「白鳥の湖」を観たことがある。
ナマで観るといちだんと素晴らしいかといわれると、そうでもない。
なにしろ生まれて初めてのバレエだったから、興奮して、いろいろ好奇心を満たすべきものがあって、感動しているヒマがなかったというのが本音。
こういう点では、ひとり静かに、じっくりと、何度でも繰り返して観られるテレビの録画番組のほうが、(わたしには)良し悪しをつけやすい。

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だから同じテレビ番組で比較するんだけど、ずっとむかしテレビで観た「白鳥」では、たしかにその幻想的なところに感動した。
ところが今回はそうではない。
むかしのほうはどこのバレエ団のものか、とっくに忘れてしまったので、あらためて比較するために、YouTube でロイヤル・バレエとはべつのバレエ団の映像を探してみた。
日本語、英語で検索すると、じつにたくさんの「白鳥の湖」が見つかるけれど、とくに作為もなしに、その中からたまたま選んだのが、スヴェトラーナ・ザハロワとロベルト・ボッレ(5番目の写真)の共演した、ミラノ・スカラ座版だった。

やっぱり感動の度合いがちがっていた。
バレリーナの技量についてエラそうなことはいえないから、わかりやすいところで比較すると、まず王子さま役の見た目がある。
ちょっとひ弱そうなロイヤル・バレエの王子さまに比べると、ミラノ版のボッレのほうは、イケメンぶりといい、風格といい、ほんとうに王子さまらしい堂々とした偉丈夫である。

でもまあ、見た目で比較したのでは、比較されるほうに迷惑だ。
ほかにも失望させる要素はいくつかある。
ロイヤル・バレエもミラノ版も、同じバレエを同じようにオーソドックスな振り付けで見せているのだから、ダンサーたちの配置や、映像化にあたっての微妙なカメラワークの違いもあるような気がする。
流れるような動きのとちゅうに、ちょっとひっかかるような瞬間があると、それだけで興ざめしてしまうものだ。
わたしってこういうことにかけては、けっこう神経質なのよね。

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このミラノ版を、高画質のでっかいテレビで観たいけど、残念ながらDVD画質のものしか売られてないみたい。
またそのうち、どこかのバレエ団の「白鳥の湖」が放映されることがあるだろうから、そっちに期待するしかないか。

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2019年3月12日 (火)

悪質なサイト

はじめて見たときは、やけに政治や経済につよいところだなあと感心し、どんな人が運営しているんだろうと興味を持った News U.S. というサイト。
だんだんボロが出てきた、というか、素性がはっきりしてきた。
政治や経済につよいことは相変わらずだし、文章そのものにミスもないから、校正ということをよく知っているどこかの新聞社か出版社が運営しているようだ。
右翼的傾向があるから産経新聞あたりの別部門かとも思ったけど、ときどき第三者的視線で産経の記事を引用しているところをみると、そうではあるまい。
ま、日本に右翼雑誌は、たとえばわたしがよく読むSAPIOのごとく、まだほかにもたくさんある。
ときどき強引すぎる判断をして、日韓の危機を煽って喜んでいるところをみると、そういう雑誌が運営しているような気がする。

強引すぎるというのは、たとえば米軍が撤退すれば、北朝鮮は韓国に侵攻してくるとか、やがては統一朝鮮が日本に攻めてくるだろうとかいうこと。
バカいってんじゃねえよ!(また怒りのチコちゃんモード)
わたしの考えをズバッといおう、ズバッと。

そのまえにひとつ聞くけど、なんで北の正恩クンは、しきりに手を差し伸べる韓国の文在寅サンを無視するのだろう。
すこしまえからアメリカにいじめられっぱなしの正恩クンにすれば、戦略的にも韓国と手を組んだほうが、日本やアメリカを牽制するのに役立ちそうだ。
せっかく韓国が 3.1独立運動 100周年に招待しているのだから、正恩クンがどうどうとソウルに乗り込んで、文サンとがっちり手でも組めば、それだけで文サンの人気はうなぎ登りで、日本や米国はイヤな顔をするに決まっている。
どうしてそうしないで、文サンの顔をつぶすようなことばかりするのか。

わかりきったことだ。
韓国と組めば、将来的には呑み込まれるのは北のほうだ。
正恩クンはそれがコワイ。
だからなんとかして、韓国のおいしい話にはのらず、自分たちだけで問題を解決しようとする。
それがかえって日本や米国を利することになっているのである。

News U.S. はしきりに北の脅威を煽るけど、ズバッといわせてもらえば、いまの北には韓国に侵攻する力なんてあるわけがない。
トランプさんが米朝会談のさいに、寧辺以外の核施設もちゃんと把握してるんだぞとぶちかましたら、げえっ、なんでそんなことを知ってんだと正恩クンらはうろたえたらしい。
彼らはいまどきの軍事衛星の威力も理解していないとみえる。
こんな国が脅威であってたまるか。
おかげでトランプさんに、もう韓国軍だけでも北に負けないんだから、駐留している米軍も要らないなとなめられる始末。

最初はわたしも感心したけれど、News U.S. を続けて読んでいると、あまりにでたらめな記事が多すぎることに気がつく。
最近のそれには、北朝鮮が韓国に侵攻したら、そのドサクサにまぎれて、韓国は日本のどこかに攻めてくるというものがあった。
自分が攻められているとき、よそを攻めようという国があるか。
News U.S. は、危機を煽って喜んでいるだけの、悪質なヘイト・サイトだとしか思えない。

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2019年3月10日 (日)

真綿で首を

昨日の新聞の1面に、いま大統領がふたりいて、どちらもオレがオレがで揉めているベネズエラの、骨と皮になった最下層民の母子の写真が出ていた。
これは人道問題だ、こういうときこそ報道機関の出番だって張り切る新聞の気持ちもわかるけど、具体的に日本人に出来ることは多くない。
なんとかしなさいといったって、権力闘争まっ最中の両大統領に声が届くかどうかも怪しいし、かわいそうな母子のために支援金を出したって、それが有効に使われるかもわからない。
責任は現行の大統領にあるのだから、国連が軍隊を出して強制的に大統領を交代させればいいかっていうと、これは第三者による不当な介入だって、 かえって現行大統領の側を団結させるかもしれない。
日本はそもそもアメリカ追従だから、なんとなく新しい大統領の味方をしてしまうけど、あのへんの国で、大統領が変わって、劇的に状況が改善したって国はひとつもないぞ。

ベネズエラのように人道問題とされる国家はあちこちにある。
日本のすぐそばにだって、国民が骨と皮になっている北朝鮮という国がある。
ただ北朝鮮の場合、悲惨な国民を救うためになんとかしなくちゃというのは、いま先進国の共通の課題になっていて、あまり積極的ではないけど、中露でさえ表立って反対してないくらいだ。
ひとり逆行して、そんな北の権力者の保護にやっきになっているのは、肝心のおとなりの韓国だけど、今度はフランスまでアジアに軍艦を派遣して、経済制裁を着実に実行するため、監視の目を光らせるという。

まだるっこしい。
さっさと軍隊でも派遣してトップを変えてしまえという声もある。
しかし武力で他国に干渉すると、どうしても中露のおもわくがからんでくる。
やはり経済制裁で、真綿で首をしめるような方法がベストではないか。
時間がかかるけど、これだとヤケを起こして核やミサイルをぶっ放すわけにもいかないし、うまくいけば内部からの権力崩壊を誘える可能性もある。
トランプさんがそうしたことを見越して、正恩クンに大恥をかかせたのだとしたら、わたし的には将来、彼にノーベル平和賞を与えてもいいと思っている。

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2019年3月 9日 (土)

パソコンその後

パソコンがようやく来た。
ほっとして、モニターをつないで電源を入れたら・・・・
映らない?

どうもパソコンの故障じゃなく、モニターの故障だったようだ。
調べてみたら、このモニターがわたしのところに来たのが8年まえ。
例の財閥の息子で、わたしといっしょにハワイに行ったO君が、もうひとりの財閥のせがれのY君から譲り受け、それがわたしのところにまわってきたものだから、実質的には10年以上経っているかもしれない。
変化のスピードの速いIT機器の世界では、勲章ものか。
これだけ、しかも朝から晩まで使えばモニターも満足だろう。

そんなことより、メシは食わなくても死なないが、パソコンがなければ命に関わるわたしのこと、あわててヨドバシまで行って、即決であたらしいモニターを買ってきた。
あー、少ない貯金がぐいぐい減っていくワ。
わたしの老後はいったいどうなっちゃうのか。

こういうわけでここ2日間は、メシも食わずにパソコン環境の復旧だ。
おかげでなんとかもとの仕事ができるようになった。
1カ月もパソコンがなかったので、仕事が山積みだよ。

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2019年3月 7日 (木)

新しいパソコン

いまようやく届いた新しいパソコンを、まえのパソコンと同じ環境にすべくてんやわんや。
昨日なんか徹夜だよ。

そんな混乱の中、森山加代子さんが亡くなったそうだ。
だーれ、その人?っていわれそうだけど、彼女の名前から坂本九さんを思い出す。
え、坂本九も知らない?
しようがねえなあ、つくづく世代の断絶を感じるね。
幼なじみで、版画家のカトー君も九ちゃんが好きだったはず。
わたしらが子供のころ、わたしの田舎では九ちゃんや加代子ちゃんが好きだというと、かなりぶっ飛んだ子供だったからな。

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2019年3月 6日 (水)

今日の夕刊

夕刊に池澤夏樹さんが、普天間基地の辺野古移設は不可能だ、それよりもっといい場所があると書いている。
それが馬毛島だそうだ。
馬毛島?
移設先候補としては聞いたことがあるけど、その後あまり話題にならなかったようで、そんな名前はけろりと忘れていた。
どっちにしても池澤さんのいうとおりなら、沖縄に固執する必要はないわけだ。
で、あわてて馬毛島について、まずどのへんにあるのかと調べてみた。

場所を確認しただけで、あ、こりゃダメだと思った。
馬毛島というのは鹿児島県のすぐ下、種子島の横にある。
地図をさらに広範囲に一望してみると、九州と台湾をむすぶ円弧のうちの、いちばんはじっこのほうだ。
地の利や経済性だけではなく、戦略的に考えれば、アメリカが納得するわけがない。
馬毛島が候補先として、あまり話題にならなかったのもこれが原因だろう。

逆に考えれば、東シナ海で中国を封じ込めようとするなら、上記の円弧のちょうど真ん中にある沖縄は、戦略的にもっとも重要な場所にある。
池澤さんは、辺野古は地盤が軟弱で、基地の建設が不可能だというけど、ムリを承知で移設しようというのは、沖縄県民の意思と戦略的重要度をはかりにかけた、日本政府の苦渋の選択だったともいえる。
馬毛島は米軍の訓練場所にするつもりで、日本政府が買収しているそうだけど、これは沖縄での訓練をすこしでも減らして、その危険性をなくそうという日本政府の配慮ではないのか。

なんでもかんでも反対という、ウチの新聞の意に沿った文章を書こうとすると、わたしみたいな偏屈老人にも疑問を持たれるという、見本みたいな文章だ。

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春のような日

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暖かい、もう完璧に春といっていい日、世間のじいさん、ばあさんはなに思う。
昨日は免許更新のために試験場に行ってきた。
あなたは運転中にぼうーっとなったことはありませんかと、余計な質問のアンケートに協力させられる。
おおきなお世話だ、わたしはまだ若いのだ(そのつもりなのだ)。

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帰りはいつもの散歩道をぶらぶら。
とちゅうで見かけたのはマンサクとサンシュユ。
もうすこしでサクラの季節になる。
と書いて思い出した。
1年まえのいまごろ、訃報がふたつ重なった。
死んだ人たちの火葬の日、もうすこしだ、もうすこし頑張れば満開のサクラを見られたものをと、嘆息したことを思い出す。
同時に、わたしは今年もまたサクラを見られる時期まで長生きしてしまったかと。

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2019年3月 5日 (火)

バレエについて

冷たい雨の日、世間のじいさん、ばあさんたちは何思う。
他人は知らんけど、わたしの場合はひたすらバレエの勉強だ。
もちろん自分でバレエを踊るほど若くも運動神経もないから、あくまで書物からまなぶ勉強である。
これがひきこもりの原因なんだけど、世間には家ですることもなくて途方にくれているじいさんも多いから、こういう勉強に打ち込める趣味があるというのは、めぐまれた年寄りってことにならないだろうか。

図書館でまた役に立ちそうな本を見つけてきた。
前回借りたのは「これがロシア・バレエだ!」というかた苦しい本だったけど、今回見つけたのは「世界の名門バレエ団」という写真がいっぱいの本。
「これが・・・」のほうはロシアのバレエの歴史をなぞるような本で、やたらにロシア語の名前や固有名詞が出てきて、何度も読まないと理解しにくかった上に、記述がマイヤ・プリセツカヤあたりまでで、ちょっと古すぎた。
「世界の・・・」のほうは内容も新しく、ロシアだけではなく、たとえばわたしが録画した最近のバレエ番組、パリ・オペラ座やチューリッヒ・バレエ団のバレリーナにも触れてあるところがうれしい。
世界のバレエの現況をいっぺんに俯瞰できるような本である。

それにしても終活中のじいさんの趣味に、バレエぐらいふさわしいものはないな。
碁や将棋をいくら勉強したって、せいぜい背中をまるめて、ストーブのわきで同じような年寄りと、最近は医療費がまた値上がりしてなどとこぼすのがせいぜい。
バレエなら、相手は若くて美人で健康的な娘ばっかりだ。
こんなに回春作用も期待できる趣味って、ほかにもあるだろうか。

こんなことをどうどうと書くから世間から糾弾される。
世間にはそういうカタブツが多くて困る。
バレリーナさんたちも、見られて困るならヒジャブか十二単でも着て踊っとくれ。
わたしはいまだ青春まっただ中の年寄りだけではなく、規則やたてまえばっかりの人生を送ってきた可哀想なじいさんたちに、バレエの楽しさをひろめようと、そんな遠大な野望を抱いているのだ。
そのために、あえてやわらかい文章を書くことをこころがけているのだ。
見ていろ、そのうちミーハーの及びもつかないバレエの博識になってみせる。

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2019年3月 4日 (月)

今日の夕刊

雨に降りこめられて退屈だ。
今朝は朝刊が休みだったので、ウチの新聞をけなしてヒマつぶしをすることもできなかった。
ようやく夕刊が来たから、こいつをじっとながめる。
1面トップが「米韓大規模演習を終了」とある。
続けて小さな見出しで「北朝鮮に配慮し縮小」とある。
北朝鮮に配慮?
演習には金がかかるから、もう止めたいということは前からトランプさんがいってたことでしょ。
配慮するなら、正恩クンが顔をまっ赤にして、ふてくされてホテルに帰るまえにしてやればよかったのに。
正恩クンはけっきょく中国の習さんとの会談もしないで国にもどったらしい。
配慮するなら、いまから電報でも打ってやればいいのに。

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2019年3月 3日 (日)

結論

北朝鮮からみると、米朝協議がさんたんたる結果に終わったことはまちがいがない。
これについて政治評論家という人たちが、原因は協議がかみ合わなかったとか、おたがいの主張のへだたりとか、いろんなことをほざいている。

アホいってんじゃねえよ!(このへんは怒りのチコちゃんモード)
わたしみたいなつまらないじいさんにだって、原因はわかるぞ。
ここで、それをズバっといおう。
耳の穴かっぽじってよく聞け。

そもそも北朝鮮が米国と対等に交渉できると思ったのがまちがいだ。
オレんところには核があるぜ、ミサイルだってあるんだぜ、オレたちは核保有国なんだぞと、虚勢をはって、米国と同じテーブルについたと思ったのがまちがいなのだ。
そんなことを思わせたトランプさんにも責任があるけど、本来なら北が一方的に核施設の削減・撤廃をして、どうでしょう、こんなところで。
これで制裁を解除していただけないでしょうかと、米国にお伺いを立てなければいけなかったのである。
そんなみっともないことをしたら権威失墜で、それこそ体制転覆のクーデターを誘発しそうだけど、そのへんは北の国内事情で、アメリカが関与すべきことじゃない。

このくらいはっきりいってやるべきだったのだけど、もう手遅れだ。
くみし易しとみていたトランプさんは、いつまで米国大統領でいられるかわからないし、彼が弾劾されたあとの政権も、民主主義的価値観を共有しない北朝鮮の制裁を解除するはずがない。
将棋でいえば完全に詰んだところ。

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2019年3月 2日 (土)

バレエ/石の花

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すこしまえに図書館から「これがロシア・バレエだ!」という本を借りてきたことは、このブログに書いた。
350ページあまりの本だけど、その気になれば3日もあれば読み終えるはずが、いまだにもたもたしている。
なんでかというと、バレエの勉強のために借りたもので、小説のように読んでおもしろがって、それで終わりという本ではないからだ。
でもまあ、おかげでだいぶバレエの知識が増えたような、あくまでそんなような、気がする。

たとえばある箇所に「石の花」というバレエの記述がある。
どこかで聞いたようなバレエだと思ったら、これは古いロシア映画のタイトルだった。
この本によると、その映画というのはソ連時代の初めての天然色映画だそうだけど、名前は聞いたことがあるものの、わたしはそれを観てないし、そんなバレエがあることも初耳だった。
目下バレエの勉強中であるわたしは、どんなバレエなのか興味を持って YouTube に当たってみた。

“石の花” という言葉をキーワードにしてみると、いくつかの映像がヒットする。
その中からどうやらバレエらしいものを観てみたら、これは振付師やダンサーたちの話と、練習風景やじっさいの舞台の映像をつづった、10分ほどのこのバレエのドキュメントらしかった(ロシア語なので意味がわからない)。
ただ、わずかな時間だけど、舞台の映像にかぶさる音楽がとてもすてきだったので、今度は全舞台をとらえた映像がないかと探してみた。

ロシアのバレエならロシア語をキーワードにしたほうが早いだろう。
まずウィキペディアで「石の花」について調べると、このロシア語のタイトルが “Каменный цветок” であることがわかった。
YouTube でこの言葉を検索したら、1時間半ほどもあるバレエの映像が見つかった。
これがじっさいの舞台であることは間違いない。

そんなこんなで、あっちこっち寄り道ばかりしているので、肝心の本のほうはいつになっても読み終わらない。

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2019年3月 1日 (金)

ヨカッタ

なるほど、こうやって書けばいいのかと、あ、今朝のウチの新聞の国語教室。
その特徴がいちばんよく表れているのが社説だ。
実質交渉を仕切り直せといったって、とりつくシマもないトランプさんはさっさと帰国しちゃって、そもそもつぎの会談まで彼が大統領職にあるかどうかもわからない。
終わってみれば、会談前となにひとつ変わらず、けっきょくこの2、3日の騒ぎはなんだったのか。

そんなことをわたしが心配してもどうにもならないのであって、それよりもオピニオン面の下のほうにある佐伯京都大名誉教授の、「異論のススメ」のほうが謹聴にに値する。
この人の意見は、ウチの新聞としては型破りな意見で、まるでわたしがウラで糸をひいているみたいと、そういうことはゼッタイにありません。
なにはともあれ、ヨカッタ、ヨカッタ。

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