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2019年3月 5日 (火)

バレエについて

冷たい雨の日、世間のじいさん、ばあさんたちは何思う。
他人は知らんけど、わたしの場合はひたすらバレエの勉強だ。
もちろん自分でバレエを踊るほど若くも運動神経もないから、あくまで書物からまなぶ勉強である。
これがひきこもりの原因なんだけど、世間には家ですることもなくて途方にくれているじいさんも多いから、こういう勉強に打ち込める趣味があるというのは、めぐまれた年寄りってことにならないだろうか。

図書館でまた役に立ちそうな本を見つけてきた。
前回借りたのは「これがロシア・バレエだ!」というかた苦しい本だったけど、今回見つけたのは「世界の名門バレエ団」という写真がいっぱいの本。
「これが・・・」のほうはロシアのバレエの歴史をなぞるような本で、やたらにロシア語の名前や固有名詞が出てきて、何度も読まないと理解しにくかった上に、記述がマイヤ・プリセツカヤあたりまでで、ちょっと古すぎた。
「世界の・・・」のほうは内容も新しく、ロシアだけではなく、たとえばわたしが録画した最近のバレエ番組、パリ・オペラ座やチューリッヒ・バレエ団のバレリーナにも触れてあるところがうれしい。
世界のバレエの現況をいっぺんに俯瞰できるような本である。

それにしても終活中のじいさんの趣味に、バレエぐらいふさわしいものはないな。
碁や将棋をいくら勉強したって、せいぜい背中をまるめて、ストーブのわきで同じような年寄りと、最近は医療費がまた値上がりしてなどとこぼすのがせいぜい。
バレエなら、相手は若くて美人で健康的な娘ばっかりだ。
こんなに回春作用も期待できる趣味って、ほかにもあるだろうか。

こんなことをどうどうと書くから世間から糾弾される。
世間にはそういうカタブツが多くて困る。
バレリーナさんたちも、見られて困るならヒジャブか十二単でも着て踊っとくれ。
わたしはいまだ青春まっただ中の年寄りだけではなく、規則やたてまえばっかりの人生を送ってきた可哀想なじいさんたちに、バレエの楽しさをひろめようと、そんな遠大な野望を抱いているのだ。
そのために、あえてやわらかい文章を書くことをこころがけているのだ。
見ていろ、そのうちミーハーの及びもつかないバレエの博識になってみせる。

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