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2019年3月15日 (金)

西安という街

テレビで中国の西安をとりあげた番組をやっていた。
なんとかいう、ぜんぜん中国に興味のなさそうなカワイ子ちゃんタレントが、原稿棒読みで案内係をやらされているのが可哀想だった。
でもこれはやむを得まい。
いまどき中国や、その歴史に関心のある若い娘なんていそうもないし。

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この番組を観て、わたしの人生がいちばん輝いていたころを思い出した。
わたしが足しげく中国をうろついていたころ、もっとも興味のあった街は上海で、これは街そのものが持つ淫靡な歴史によるところが大きいけど、そのつぎに関心があったのが西安だ。
シルクロードへの中継点ということもあって、わたしがこの街を訪れたのは、調べてみたら6回にものぼっていた。
中国全土で街の変化はただならぬものがあるけど、テレビを観たかぎり、西安も例外ではないようだ。
しかしここにはゼッタイに変わらないものもある。

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西安が唐の都長安であったことはだれでも知っている。
むかしの都市というものは洋の東西を問わず、ほとんどが城壁に囲まれていた(こういう点では日本が例外なのだ)。
西安も街全体が周囲14キロもある長大な城壁に囲まれている。
こればっかりは現在もそのままで、変わったところといえば、夜間ライトアップされるための電飾灯がついたことぐらい。
どうも歴史的都市ということで、観光客を誘致するために、最近では必要以上にデコレーションがほどこされているらしい。
わたしはまだ素朴で、ありのままを見せていた西安を懐かしく思い出す。

S060844h

ここに載せたのは1995年の西安。
1枚目、2枚目は鐘楼から見た南側と北側の景色。
3枚目は鐘楼で古代楽器を演奏していたオンナの子だけど、天女みたいな衣装の下に丸首のセーターとジーンズ、スニーカーだった。
4枚目以降は城壁のあたり。
7枚目は城壁の上で、騎馬軍団が5列で行進できるくらい広い。
最後は城壁に上るための料金表で、中国人は1元、小学生は0.5元、自転車も同じ、外国人は3元と書いてある(らしい)。

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