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2019年4月 7日 (日)

ゴビの横須賀基地

うわあとおどろいた、今朝のウチの新聞。
1面トップに「砂漠に『仮想横須賀基地』」だって。
なんのこっちゃと思ったら、中国がゴビ砂漠のまん中に、日本の横須賀基地を模した標的を作って、ミサイル訓練をしてるんだそうだ。
ご丁寧に砂の上に軍艦の絵まで描いてあるらしい。
おどろいたのはこの絵のことじゃない。
ウチの新聞は改憲に反対で、自衛隊の正規軍昇格にも反対していたはず。
こんな新聞記事を見たらだれだって不安になる。
これじゃ改憲やむなし、中国の脅威に備えよって、安倍クンの政策のあと押しをすることになってしまわないか。
朝日新聞もいよいよ方針転換か。

でも本来ならオピニオン面に相当する11面が「米ソ冷戦/歴史からの教訓」という記事になっていて、あっちで煽っておいて、こっちで水をかけるという、いつものウチの新聞のダブルスタンダードにもどった。
軍拡路線はまずいですよ。
でも相手が軍備を増強しているのに、こっちが何もしないのもまずいしねえ。
と思っているのは中国もいっしょ。
とくに中国は、日本と米国、ロシアとインド、東南アジアでもベトナムなんかずっと中国ギライだし、あの韓国からさえバカにされて、気のドクなくらいまわり中からよく思われてない。
頼れるのは自分だけと思ったら、軍備を増強しておこうという気にならないほうがおかしい。

しかし、だから中国が好戦的であるとみなすのもおかしい。
昨日はBSで万里の長城をドローンで撮影したという番組をやっていた。
現在の中国は軍備だけではなく、古い遺跡や自然景観の保全、パンダの保護にも金をつぎこんでいるし、今朝のGLOBE紙面によると、国民の知的水準を高めるために、本屋の開店にまで補助金を出しているそうだ。
その記事のなかにあった『インターネットはせいぜい50年、文字はおおよそ5千年』という言葉には感心した。
つまり中国は日本や米国と同じグローバル国家になろうと努力しているのだ。
イスラムが脅威なのは、いまだに教育をないがしろにする傾向があるからで、わたしは中国の横須賀基地に、いたずらにおびえる必要はないと思う。

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