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2019年5月11日 (土)

CLOSED

Cl05 
「CLOSED」というバレエを観た(もちろん録画で)。
BSで過去にも放映されているから、通のあいだではわりあい有名なバレエだと思うけど、こういうものもバレエと呼んでいいのかどうか悩む、いわゆるコンテンポラリー・ダンスの部類。
男3人と女ひとりがチェロの演奏に合わせて踊るだけという、いたってシンプルな作品である。
どことなく卑猥な雰囲気がいっぱいなのがウレシイ。

ストーリーは・・・・ そんなものはないんだけど、あらすじらしきものを説明すると、あるバーにひとりの女がやってくる。
店内にいたのはバーテンとふたりの男性客、ほかにBGM係のようなチェロを弾く男がひとりだけ。
コダーイのチェロ・ソナタがたんたんと流れるなか、女とバーテンを交えた3人の男が、床にころがったり、カウンターに横たわったり、店内の物入れに頭を突っ込んで逆立ちをしたりと、意味不明な行動にはしる。
冒頭のほうでダンサー全員に錠剤が配られるから、これはドラッグ中毒者の幻想なのかと考えてもいいけど、薬物禁止協会の啓蒙ビデオにしちゃヒワイ部分が多すぎるような気もする。

Cl03

女を演じているのはナターシャ・ノボトナさんといって、このバレエで観るかぎり、恥じらいというものをどこかに忘れてきたみたいで、なかなかイロっぽい。
とはいえ、男同士のからみはわりあい淡白で、女をめぐる四角関係の愛憎劇とも思いにくい。
どんな意味があるか、詮索するだけムダで、現代バレエってのはそういうもんだと思っておくしかない。

そしてこれは最初から映画用に作られたバレエだった。
どう見ても舞台をワンテイクで撮ったものではなく、同じ場面を何回かに分けて撮影して、あとで1本に編集したものだから。
いちどっきりの踊りを複数のカメラで撮影して、1本にまとめる手もあるけど、カメラのアングルが、顔のアップ、店内の様子、右から左からと目まぐるしく変わるから、複数のカメラを使えば、どこかのカットにカメラが写り込んでしまうはず。
それがないということは、これは綿密な計算のもとに、ダンサーたちが同じシーンを何度も演じ、それを撮影したものだろう。

Cl04 Cl01

あとでクレジットをながめたら、特定の振付師がいるわけではなく、出演の4人の名前がそのまま振付師にもなっていた。
ということは、出演しているダンサーたちが、アイディアを持ち寄って共同制作した、ジャズのような即興バレエのつもりだったかもしれない。
毎回踊りが変わるというバレエ、ぶっつけ本番ではちょっと危険だけど、舞台でやるとどうなるのか観てみたい。

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