クリムト
観てきたばかりのクリムトについて、えらそうなことを書こうと思ったけど、なーんにも文章が湧いてこないね。
そもそも彼が独身をつらぬいたということも、そのくせ大勢の女と付き合って、子供が15人もいたなんてことも(ホントかよ)、今回はじめて知った。
経歴をながめると、そうとうにひねくれたところもあったみたいで、そういう点を追求したらおもしろそうな画家だけど、わたしって絵はともかく、これまでクリムト本人には興味がなかったのよね。
このブログは芸術論をぶちかまそうというものではなく、わたしがまだ生きてますという証拠のためにやっているのだから、へんにムズカシイ批評を書いてもしようがない。
さらっと流しておこう、さらっと。
「ユディトI」や「裸の真実」など、まばゆいばかりの金箔を多用した絵は、おお、これがうわさのというていどには感心した。
しかしわたしがはじめて観て、わおっと感心したのは「ベートーベン・フリーズ」という、部屋の3面の壁を飾るでっかい絵。
展示されていたのは実物大のレプリカで、彼らしい豪華絢爛たる装飾壁画だった。
その簡略化された様式美のなかにはゴリラまで出てきて、どこかマンガみたいといったら怒られるか。
そういえば彼の作品は縦長で、ブログに載せにくいものが多かったけど(仕方ないからここでは縦長の絵と、絵の一部を組み合わせて載せてある)、後半では正方形のものが多くなった。
そうかそうか。
クリムトは21世紀に人気を得ることになるアニメや、インスタグラムの先駆者でもあったのだと、アホらしいことこいて、この項終わり。
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