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2019年6月 1日 (土)

スィート・チャリティ

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じつはわたしのバレエに対する興味は、昨日今日に始まったわけじゃない。
若いころ「スィート・チャリティ」という映画が封切られて、たまたまテレビでその予告編を見たことがある。
これはシャーリー・マクレーン主演の、よく出来たミュージカルで、この映画の中に劇中劇のようなかたちで、一風変わったダンス場面が出てきた。

当時はまだ田舎者のおもかげを色濃く残した青少年だったから、なにも知らなかったけど、これはこの映画の監督でもあったボブ・フォッシーが振り付けた、コンテンポラリー・ダンスだったのだ。
このころすでに隆盛を極めていたMGMのミュージカルについては、若いころのわたしはそういうものが苦手で、映画のダンスシーンというと、せいぜいアン・マーグレットやプレスリーの映画を観たくらい。
そういう奥手の少年にとって「スィート・チャリティ」のダンス・シーンは衝撃的で、あわてて劇場まで本番を観に行ったくらいだ。
このダンスシーンはいま観てもまったく古びてない(YouTubeに上がっているから興味のあるお方はこちらから)。

ひとつ不思議なのは、ボブ・フォッシーという振付師、ほかにも「キャバレー」「シカゴ」などの振り付けを担当していて、その方面ではかなり有名な人であるのに、わたしが集中して読んだバレエに関する本にほとんど名前が出てこないこと。
分野が違うのかもしれないけど、「ウエストサイド物語」のジェローム・ロビンスの名前は何度か目にしたことがあるのだ。

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