沈壽官さん
今日の夕刊には訃報欄がある。
いちばん大きく取り上げられていたのは陶芸家の沈壽官さん。
ふつうならあまりこころあたりのない人だけど、この人のことは司馬遼太郎の「街道をゆく」の中に、いくつものエピソードが出ているので知っていた。
こういうときに「街道」シリーズをまた読んでみたくなるのだけど、残念ながら全巻がそろっていたこの文庫本は、いま一冊も残ってない。
終活中だというので、ぜんぶゴミに出してしまったのだ。
部屋になければ図書館にあるさってわけで、べつに痛痒を感じることはないんだけど、やはり思い立ってその場で読めないというのはツライね。
日韓関係がバタバタしているので、最近のウチの新聞には、日本と韓国に関連のある人が取り上げられることが多いようだ。
そういう朝日新聞のおもわくは別にして、日本と韓国はもともと親しい国なのだという見本のために沈壽官さんを取り上げたのはいいことだ。
彼は秀吉の朝鮮侵略のさいに日本に拉致され、日本に来てみたら、こっちのほうが朝鮮にいるよりよっぽど待遇がいいというので、そのまま日本に居ついた陶芸家の子孫なのである。
もって銘すべし、あ、これはすべての韓国人に。
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