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2019年8月20日 (火)

大きな矛盾

あいかわらず後期高齢者の寝言みたいなことをほざいてウレシがっているわたし。
でもこれがボケ防止の良薬だと思うとやめられへんのよと、またいつもの言い訳を繰り返して、さあ、今日のブログに行こう。

ときどきウチの新聞に(よその新聞のことは知らない)、最近は言いたいこともいえない社会になったとぼやく著名人、文化人の発言が載る。
どうしてこんな社会になったのかと、怒りはたいてい政府に向く(ウチの新聞の場合)。
しかしなんでもかんでも日本政府に責任を負わせるのはおかしいと思う。
朝日新聞が未だに存続していることからわかるように、政府が言論統制をしているわけではない。

冷静に考えれば、なにもいえない社会になったのはインターネットの普及が大きい。
自分の気に入らないことはケシカランと思っても、かっては新聞に投書するぐらいしか方法がなかったのに、いまや一億総ネット時代で、誰もが公けに発言できる時代だ。
みんなで寄ってたかって、気にくわない意見や行為を攻撃する。
これでは世間の常識からはずれるような発言は、ぜんぜんできないことになってしまう。
なにもいえない社会というのはこういうことだろう。

だからといって、インターネットを禁止しろとはだれもいわない。
禁止したらなにもいえない社会になってしまう。
便利なようで便利ではない、不便なようで不便ではない。
この大きな矛盾。
わたしたちは行方の定かでない船に乗り、多すぎる航海士にみちびかれて、手探りで未来へ向かって航海しているところなのだ。
座礁したら、航海士を自認していた自分に文句をいえ。

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