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2019年8月22日 (木)

青春は

今日はひとりでプールに行ってきた。
行きつけのプールまで、ぶらぶら歩くと2キロぐらい。
往復すれば4キロで、これにプールで泳ぐ、もとい歩く距離を含めれば5キロってところか。
まあ、いい運動だな。

着替え所からプールまでのあいだにシャワーがある。
そこに今日は7、8人の、水着のJK(女子高生)らしき女の子たちがきゃあきゃあ。
わたしの顔を見ると、海のなかでゴライアスグルーパー(巨大怪魚)でも出会ったかのように大急ぎで出ていった。
そりゃわたしはもうじいさんだ。
しかしわたしにだって、君らぐらいのトシはあったんだぞ。

それにしても、彼女らはどこかの水泳チームの選手でもあったのか、ピチピチして若鮎のよう。
股のあいだから向こうが見えるようなガリガリはひとりもおらず、足が長くて、お尻がぷんと持ち上がって、顔をかくせば欧米人の婦女子と一歩もひけをとらない健康的な肢体ばかり。
    おそるべき君等の乳房夏来る
ってのは、あれ、西東三鬼だっけか。

それにひきかえわたくしは、けっして肥満というほどじゃないけど、よる年波にお腹のあたりがしまりなくたるんじゃって、もうヤケクソでプールに入る。
いまのわたししか知らない友人たちは意外に思うかもしれないけど、かってはわたしは平泳ぎで5キロを泳いだものである。
ウソじゃない。

わたしは若いころ海上自衛隊にいた。
海上自衛隊では当然のごとく、みっちり水泳を仕込まれる。
広島・江田島の術科学校に10カ月ほどいたときは、全校生の参加する遠泳大会というのがあって、これはスピードを競うものではないけど、朝から昼までかけて、江田島湾の入口から術科学校までを泳ぎきるというものだった。
とちゅう休憩はなし、腹がへったら泳ぎながら乾パンを食べるのだ。

それがいまではどうだ。
平泳ぎのコツを忘れて、それではちっとも進まないからクロールをしたんだけど、25メートル泳いだだけで息も絶え絶え。
ガラスに映った自分の裸体をながめて、しみじみと来しかたを振り返り、青春と残酷なものなりとつぶやく。
死にたい。

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