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2019年10月10日 (木)

今朝の新聞

今朝の新聞のオピニオン面に「憲法季評」という記事があって、日本大学のまだ50代の教授サンという人が「あいちトリエンナーレ」について、御高説(もしくはたわごと)を披露している
文章そのものはなかなか格調の高いものだけど、内容はまったくウチの新聞の論調そのものだ。
いちいち朝日新聞の記事に反論しても仕方ないんだけど、仕事をやめたわたしとしては、たまに頭の体操をしないことには認知症がコワイ。
で、読む読まないはあなたの勝手、御用とお急ぎでない方だけ寄っといでと前置きして。

この教授サンの意見は、強制連行された慰安婦がいたという前提で話をすすめているから、まずこれだけでペケ。
そもそも捏造した朝日新聞がデタラメだったと認めているのに、なんでそれを無視して発言するのか。
太洋戦争当時の社会情勢を考慮せずに慰安婦は語れないはずだけど、教授サンは戦後生まれなので、戦前のことには考えが及ばないらしい。

『あいちトリエンナーレは、一部の政治家の反発と、一部とはいえ少なくない人々の抗議を受け・・・・』
『公的助成を受けることに納得できない国民は、少なからずいる』
『国費で展示するのはおかしいという一部の人々の声を・・・・』
この教授サンは、トリエンナーレに抗議する人が少数派であることを徹底的に印象づけようとしているけど、現実には展示物の内容を知って眉をひそめた人のほうが圧倒的に多かっただろうから、これもペケ。

慰安婦像は、女性が味わい続けた苦難と、名乗りでた勇気を表現したものだそうだけど、それなら捏造された慰安婦より、戦乱でもみくちゃにされるイスラムやアフリカ女性のほうが、すべての女性に通じる普遍的な主題にふさわしいではないか。
わざわざでっち上げられた戦争被害者を持ち出すあたりで、あ、これもペケ。

もうひとつ、昭和天皇の写真に火をつけるというパフォーマンス、これは相手が天皇であろうがなかろうが、どう考えたって個人を中傷するものだ。
わたしはおおらかな人間のつもりだけど、おおやけの場で自分の肖像画が燃やされたらいい気分はしない。
芸術は冒されざるものという意見にはなんとか賛成しても、だからといってそれを盾に、なにをしてもいいとは思わない。

だいたいこのあたりの 『この解釈からすれば、焼かれたのは作家の肖像である』 という文章は、ひじょうにまわりくどくて理解しにくい。
この作家は天皇とうりふたつなのかと考えてしまったけど、そうじゃあるまい。
過去に自分の連作が天皇をコラージュしているというので問題視されたので、それにあてつけるために作成した映像だというなら、トリエンナーレというのはそんなケチくさい怨念晴らしの場なのか。
無理して結果ありきの理屈をでっち上げるから、こんなわけのわからない文章になるのだ。
というわけでこれもペケ。

いや、こんな言葉じりを捉えるのはよそう。
大学教授サンの文章は、総意としてなにがいいたいのか。
『補助金を交付するかどうかは文化専門職の関与が不可欠となる』 という文章がある。
つまりトリエンナーレの運営は、政治家の口出しする問題じゃないといいたいのか。
それではその専門職が、国民の大多数が眉をひそめる展示物を、展示する方向に動いた場合はどうなるのか。
アメリカの公共施設が、アメリカ国旗を焼くというパフォーマンスを、それも税金で行うといったらどうなるか。

わたしも政治家が芸術祭にしゃりしゃり出てくるべきではないと思うけど、選ばれた文化専門職という人々が、ある種のイデオロギーに染まった人たちばかりということもあり得る。
全員がそうでなくても、今回のように代表という人が反権力を売り物にする人であって、強引にみんなを引っ張る場合もあるだろう。
だからといって、わたしが火炎瓶を持って会場に押しかけるのもナンだし、こうなると警察に訴えるのか、裁判所に提訴すればいいのか。

結論にある 『自国の戦争責任を問うように見られる作品の展示を保証できない国家が・・・・』 というのは、なかなか立派な文言だ。
しかしもともと存在しない強制連行された慰安婦や、天皇の個人攻撃を持ち出す輩に対してどう対処すればいいのか。
日本が戦争責任を果たしてこなかったかどうかは、意見の分かれるところだろうけど、すくなくても韓国に対して、それを止めるといったら相手が動揺するていどには面倒をみてきたのだ。

わたしの文章は、この教授サンに比べると、きわめて格調が低いことは認めよう。
そのかわり誰にでもわかる言葉で話しているつもりだ。
ひねくれて無理に難解にし、しろうとにわかりにくくした文章は、どこかにごまかしや偽善があると思わないわけにいかない。
政治家が口を出すべきものでないかもしれないけど、芸術が文化専門職という一部のエリート階級のものであるというのも、わたしは賛成できない。
ペケ、ペケ、ペケばかりだ、この記事は。

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