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2019年11月25日 (月)

戦争中

風邪はまだ治まってないみたいだ。
わたしの体内に入り込んだウイルスが、いろいろわるさをしているんだけど、そうはさせじと、いまわたしの体内の白血球やリンパ球、マクロファージといった防御チームが総動員されているところ。
このチームは、まずわたしの過去の病歴データをひっくり返して調べる。
過去にかかったことのあるウイルスなら、データが残っているはずだから、退治するのははわりかし簡単だ。

しかしそうもいかないのがウイルスの悪どいところで、どこかしら遺伝子を組み替えた新手のウイルスになっているのが普通だ。
それでも防御チームは過去のウイルスとの共通点が残ってないかと、徹底的に調べる。
わたしぐらいの歳になると、過去にかかった風邪もハンパじゃないし、ほんのわずかな記録でも残っていれば、そのあたりから追求していって、相手の弱点をつきとめるのはむずかしくない。

ところがウイルスもしたたかだ。
尻尾をつかまれないように、現在進行形で遺伝子を組み替え、つまり正攻法からゲリラ戦へと、つぎつぎに戦闘方法を変えていく。
これではいくら防御チームが優秀でも、世界に散ったISISを根絶するような困難な仕事である。

まだ風邪が抜けないところをみると、ウイルスは防御の網をすり抜けて、最後のあがきをしているらしい。
わたしにできるのは、栄養をつけて安静にし、防御チームをかげながら支援することぐらい。
年寄りは若いころほど防御チームに勢いがないから、ウイルスに反撃されて、大敗北をきっする場合もよくある。
坊さんの世話にならないよう注意しなくちゃ。

と、医療に詳しくないしろうとが、想像だけで勝手な見立てをしております。

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