強力なニート
仕事を辞めたというと、あっちこっちで退屈でしょうと聞かれる。
ぜんぜんそんなことないんだけど。
なにしろわたしは筋金入り、かつ強力なニートなのだ。
毎晩机に向かっているだけで、つぎからつぎへとやりたいことが湧いてくる。
むしろ定年退職をして、やることがないとボヤいている人に憐憫の情さえもよおしてしまうくらいだ。
やっぱり若いころの蓄積が、こういうときにモノをいうんだね。
なんてことは思わない。
だからわたしの人生が幸運だったとは、ゼッタイに思わない。
人間モテるならやっぱり陰嚢が精子で溢れかえっている青春時代にモテたほうがいい。
歳とってからやることがないとボヤいているのは、たいてい体育会系で、そういうのは若いころモテまくった男が多いのだ。
それにひきかえ、仕事をやめて余裕だなんてほざいているわたしは、精子が溢れていたころ、それをただもういたずらに浪費していたのだ。
いま退屈しないのは事実だけど、よく考えるとあんまり嬉しくない。
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