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2019年11月22日 (金)

日本の風景

いかにも日本的な事件だなあと思う。
関西電力の役員職員らが、地元の元助役さんから金品の贈与を受けていたという事件。
関電のほうから要求したわけじゃないらしいから、いちばん悪いのはこの助役さんということになるけど、話はそんなに単純じゃない。

原発のように地元でも賛否が分かれるような問題では、よそから来た企業だけでは話がまとまらないから、どうしても地元で顔のきく顔役のお出ましを請うことになる。
世事にたけた顔役なら、とうぜんのように利権の臭いをかぎつけるだろう。
まじめでカタブツでは、そもそも顔役になれないのがこの国の風潮だ。

痛くもない(そんなことないか)腹を探られないようにと、顔役は利益を自分のものだけにしておかない。
なにしろ地元の役場の助役なんだから、地元や同僚や、利益提供者の関電にまで、口止め料として盛大にバラまく。
いや、そういうものはと辞退する関電の社員がいれば、てめえ、オレに逆らうのか、仕事がとどこおってもいいんだなと脅しをかける。
逆らわずにおけばじっさいに仕事がスムーズに行くんだから、正義の弁護士や新聞記者の出る幕じゃない。
利益を独占せずにあちこちバラまくなんて、さすがにこの助役さんは八方をうまくとりまとめるのが得意なお方である。
おそらく、あの人にまかせておけば大丈夫と、地元での評判もよかったにちがいない。

こういうことはいまでも珍しくない。
スポーツの世界なんかでも、団体をまとめるボス的な人物はいくらでもいる。
あの世に逝くまでボロを出さなかった元助役さんを、いまごろ責めるマスコミも同罪だ。
これほど地元で知られた顔役が、どうどうとやっていることを、たとえばウチの新聞が知らなかったはずがないし、ヘタすると新聞社にもバラまきのお裾分けがあったかもしれない。
ようするにいまは水に落ちたイヌが叩かれている状態なのだ。

ということを、全部想像でブログに書くわたしも、袖の下にはえらく寛大だから、たまには買収の話があると嬉しいんだけど。

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