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2019年11月29日 (金)

中曽根康弘さん

 閼伽(あか)ささぐまた暑き日のめぐり来て
終戦記念日に詠まれたといえば誰でも感心する、むずかしい言葉を使った、格調の高い俳句である。
いい句なので作家の江國滋さんが、腹の黒い人でもこんな句が作れるのと、ほめているのかけなしているのかわからない批評をしていた。

作ったのは中曽根康弘さんで、この昭和の巨魁もとうとう亡くなった。
わたしと郷里が同じだからといって、お世辞やごますりのキライなわたしはむやみにほめないけど、生前のこの人はレーガン大統領にべったりで、ロンヤスなんて呼び合って嬉しがっていた。
するとケチをつけるのがウチの新聞(朝日)だけど、いまの安倍クンを見てもわかるように、ゴマをすっているように見えて、じつは実利を取るというのが、名宰相のコツなのだ。
日本の繁栄はこういう政治家の、一見恥を知らない姿勢によるところが大きいのである。

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