詐欺師たち
わたしのところに通信会社から27万円の請求書が来た。
みじめな年金老人のわたしにそんな心当たりはないから、ふざけんなと一喝して、この件はチャラになったけど、どうやらサギ電話にひっかかったらしい。
こういうサギが横行するようでは、ほかにもひっかかって、中には知らずに払ってしまった人がいるかもしれない。
通信会社には迷惑かもしれないけど、サギ師連中の手の内を暴露したり、その後の対処方法を説明するのはわたしの義務だ。
そもそものきっかけは、わたしのところにおかしなメールが来たことである。
相手が若い娘らしかったから、ヒマ老人のわたしは、からかってやろうというスケベ心を起こした。
で、何度かメールをやりとりしたんだけど、話はここまで。
最初から不審な点を感じていたので、相手のいいなりになるようなことは、たとえばなにかの契約をしたとか、いわれるままにスマホのボタンをクリックしたというようなことはいっさいない。
それなのに、これだけで通信料金が27万円だ。
明細をながめると、わたしが自分の所属する団体の支部に、夜中に電話をしたことになっていた。
夜中に支部は無人のはずだから、電話なんかかけられるはずがないし、かけたおぼえもない。
どうもそれがIP電話になっているのが問題らしい。
IP電話について詳しいことは知らないけど、これはインターネットを利用した電話だそうだから、サギ師たちが割り込むなんらかの方法があるということなんだろう。
もちろんそんな法外なものをおとなしく払うようなわたしじゃない。
通信会社に文句をいって、この件はチャラになった。
このさい通信会社がつべこべいわず、わりあい簡単にチャラにしてくれたことを考えると、この手のサギは少なくないんじゃないか。
もちろん同じ手口が使えないように、通信会社のほうで対処してくれればいいんだけど、ほんの少数のサギ師のために、メールを使えなくするというのも現実的ではない。
特定のメールを禁止しても、相手はしょっちゅう発信元を変えてくるので、イタチごっこだ。
そういうわけでサギが横行しており、通信会社も一定数のそれは承知で見逃しているんじゃないか。
利用者としては、不審な料金請求は断固拒否するべきだ。
通信料金があまり高額だと、通信会社からあらかじめ問い合わせがあるので、その時点で拒否しておけば、サギ師にキックバックが行くことも防げるだろう。
サギ師をこらしめるのにこのていどの方法しかないというのも残念だけど。
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