幸せな晩年
コロナウイルスの感染拡大で世間は修羅場のようだ。
ようだというのは、現在のわたしは仕事をリタイアして、それなりの生活設計を組み立て、ようするに景気の動向に一喜一憂しなくてもいい状態だからである。
わたしがもといた職場では、あまりの不景気に耐えきれず、無利子の融資をなんとか活用できないかという声が満ち満ちているらしい。
わたしがリタイアしたとたん、こういう疫病が蔓延するなんて、やっぱりわたしはツイているのだろうか。
そういえば新しい住まいも、エレベーターなしの5階建て団地の、年寄りには足の負担にならない2階の部屋が、まるで降ってわいたみたいに見つかったものな。
今日はその新居に、申請してあった電気・ガス・水道が通る日。
立ち会うために冷たい雨の中をぶらぶら出かけてきたけど、いい足の運動になったとハミング気分。
考えてみると不思議だ。
東日本大震災のときも、わたしの身内や親戚、知り合いまで縁故をたどっても、亡くなった人はひとりもおらず、そんな大規模な不幸ってどこにあったのって感じ。
贅沢さえいわなければ、わたしの晩年は幸せすぎるくらいだ。
死後の世界のことは知らないけど、そのときわたしはテープを切って、大勢の天使たちに、よくぞお戻りになりましたって、拍手で迎えられるんじゃないか。
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