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2020年5月10日 (日)

ウラノワさん

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「バフチサライの泉」というバレエを観たことは、つい先日このブログに書いた。
そのとき追記として、ウラノワとプリセツカヤというふたりの有名ダンサーが共演した、このバレエの(YouTube上にある)映画化作品を観たことも書いた。

マイヤ・プリセツカヤについては、彼女が大の日本びいきで、来日して日本舞踊の人間国宝である井上八千代さんと共演したことなどを、リアルタイムで知っていた。
ガリーナ・ウラノワについては、彼女の活躍した時期が、わたしがバレエに関心を持つ以前だったので、まるっきり知らない。
しかしウラノワの名前は聞いたおぼえがある。

この人って、わたしがモスクワに行って、有名なノボデヴィチ墓地を見学したとき、目立つ場所に墓石があった人じゃないか。
その後バレエに興味を持つようになったわたしとしては、奇縁というべきかもしれない。

モスクワにもういちど行く予定はないけど、彼女のこの映画だけはパソコンにダウンロードしたから、いつでもじっくり見ることができる。

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この映画はバレエの舞台を映画に置き換えただけなので、出演者の動きはバレエそのものだ。
ナイフで刺されたウラノワさんが、柱にもたれるように倒れるシーンは、あらかじめ計算されたバレエの型どおりで、ひじょうに優雅。
いったん確立された型は、舞台後方の背景画みたいにそのまま繰り返し使われるようで、まだ最近のバレエであるヴィクトリア・テリショーキナさんの「バフチサライ」でも、基本的な型は変わっていない。
ようするに、バレエって伝統に固執する日本の歌舞伎みたいなもん(演技者の魅力で歯が立たないけど)。

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ウラノワさんは1910年生まれだから、1953年の映画「バフチサライ」でプリセツカヤと共演したとき、おん年43歳ということになる。
しかし、さすがはバレリーナで、スタイルなんかまったく年齢を感じさせない。
むしろ円熟したうば桜という感じで、女性としての魅力ははいよいよ増したように見える。
ロシア女性というのは年をとると太るのが欠点といわれるけど、バレリーナはその例外だし、映画を観て、わたしはすでにこの世にないバレリーナに恋をしてしまったようだ。
もうすこし早く彼女のことを知っていれば、墓にバラの花でも手向けてきたものを。

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