カワセミ
新しい住まいの近所を流れているのは黒目川という川で、見たところカワセミが生息していても不思議じゃない雰囲気をたたえている。
4月まで住んでいた大沢村の野川では、散歩していればかならずといっていいくらい、ひとつかふたつは見られたものである。
東京はカワセミの一大生息地なのだ。
新しい住まいでも、買い物や散歩に行くたびに注意していたんだけど、これまでのところ1羽も見たことがない。
いちばん多いのは水質汚染の監視員をつとめるコイで、これはうじゃうじゃいる。
サギもいるけど、数は少ない。
まだ散歩の回数が少ないせいもあるけど、大沢村に比べると野生動物は多くないようだ。
カワセミがいないのは両岸がコンクリートで固められているせいかなどと考えて、ほとんどあきらめていた。
ところが今日の散歩の帰り道、川面をのぞき込んでいたら、そんなわたしの目の前を、青い小鳥がすいーっと飛翔していった。
わたしもいちおうバードウォッチャーのはしくれ、カワセミを見まちがえるはずはない。
今日のところはそれっきりだけど、生息していることがわかれば、またそのうちどこかで出会うことがあるだろう。
そのくらいの楽しみがないと散歩もつまらないから、いい傾向である。
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